【上限10万】前橋市の屋根塗装に使える補助金はあります!
「前橋市で屋根を塗るんだけど、補助金は使えるのかな?」
その答えを、先にお伝えします。
前橋市で屋根塗装に使える補助金はあります。制度名は「前橋市住宅リフォーム補助金」。
補助額は対象工事費(税抜)の3分の1以内で、上限10万円です。交付要項が対象工事に「屋根」を挙げ、申請手引きが「塗装」を挙げているので、屋根塗装は対象になります。足場代も対象経費に入ります。
ただ、先にお伝えしておくことがあります。令和8年度の申込は、もう閉まりました。 受付は5月11日から6月10日までの1か月でした。次は令和9年度です。
そして前橋市には、他の市にない仕組みがあります。選定方式が「建築年の古い順に600件」です。 先着順でも抽選でもありません。対象住宅は築20年以上なので、築年数が古い家ほど通りやすい制度です。
他の市では不利になりがちな条件が、前橋市では武器になります。
だからこの記事では、制度の中身と春に向けた段取りに加えて、築20年を超えた屋根に何が起きているかをお伝えします。スレートは2回目の塗り替え時期で、棟板金の釘はほぼ抜けています。
読み終わるころには、自分の屋根の段階と、何から動けばいいのかが分かるはずです。
書いているのは、高崎を拠点に前橋をまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。父が始めた塗装店を継いで、屋根と外壁をやってきました。
【結論】屋根の塗装も対象になります
対象かどうかは、2つの文書を重ねると分かります。
交付要項が屋根を挙げています
交付要項の対象工事です。
「居住する建物の外壁や屋根ならびに建物本体にかかる改修や修繕工事」
屋根が、外壁と並んで名前で挙がっています。
申請手引きが塗装を挙げています
もう1つは申請手引きの外装部の定義です。
「外装部とは屋根、壁、雨樋、ベランダ、テラスなど」
「外装部の改修、塗装、防水、交換など」
要項が「屋根」を挙げ、手引きが「塗装」を挙げています。 この2つを重ねると、屋根塗装が対象だと読めます。
雨樋も外装部に含まれているので、屋根を塗るときに雨といを交換するなら同じ申請に入れられます。
ただし築20年以上という入口があります
屋根塗装が対象でも、住宅そのものに条件があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象住宅 | 築20年以上経過した自己居住用の住宅 |
| 対象工事費 | 20万円以上(税抜) |
| 選定方式 | 建築年の古い順に600件 |
築20年が入口です。 ここに届いていない住宅は、屋根の状態に関係なく申込ができません。
【重要】令和8年度の申込は6月10日で終了しました
まず日程を整理します。
申込は春の1か月だけ開いていました
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 申込期間 | 令和8年5月11日(月)から6月10日(水) |
| 結果通知の発送 | 令和8年6月16日 |
| 交付申請の期限 | 令和8年12月18日(金) |
| 実績報告の期限 | 令和9年2月26日(金)必着 |
市のページの原文です。
「※申込み受付期間は終了しました。」
この制度は、春の1か月しか申込が開きません。 高崎市の7月から8月、安中市の8月開始とも違います。前橋市は5月です。
今動いているのは6月に通った方の工事です
ここを誤解すると損をします。
申込は終わっていますが、6月に結果通知を受けた方の「交付申請」は12月18日まで受付中です。 つまり今は、春に申し込んで枠を取った方が交付申請を出し、交付決定を受けて工事をしている段階です。
「まだ受付中と書いてある」という情報を見かけたら、それはこの交付申請のことです。新規の申込ではありません。
令和9年度は春に備えてください
令和9年度について、市からの発表はまだありません。
ただ、令和8年度は5月11日に申込が始まりました。同じ形になるとすれば、4月の終わりには市のページを確認しておく必要があります。
そして前橋市の場合、申込の時点ではまだ工事を始められません。申込で枠を取り、交付申請を出し、交付決定を待ってから着工です。春に申し込んで、夏から秋に塗るという段取りになります。
建築年の古い順に600件という選び方
この章が前橋市の核心です。
先着順でも抽選でもありません
市の原文です。
「建築年の古い順に600件を対象とします。」
多くの自治体は先着順か抽選です。高崎市は予算到達で早期終了、安中市は枠の上限で終了。
どちらも早く動いた人が勝ちます。
前橋市は違います。申込期間内に出した人を集めて、建築年の古い順に600件を選びます。
築20年以上という条件の意味
対象住宅の条件はこうなっています。
「築20年以上経過した自己居住用の住宅」
築20年が入口で、そこから古い順に並べて600件。つまり築25年の家は築21年の家より有利で、築40年の家はさらに有利です。
| ご自宅の築年数 | この制度での位置 |
|---|---|
| 20年未満 | 申込できません |
| 20年から25年 | 申込できるが競争は厳しい |
| 25年から35年 | 通る可能性が高い |
| 35年以上 | かなり有利 |
築年数が古いことが、この制度では有利に働きます。 他の市では不利になりがちな条件が、前橋市では武器になります。
申込期間の初日に出す必要はありません
先着順ではないので、6月10日に出しても5月11日に出しても扱いは同じです。
ただし申込の時点で工事の内容が決まっている必要があります。見積書がなければ申込書の工事内容が書けません。 だから4月のうちに業者に見てもらっておく、という準備の仕方になります。
築年数が古いお宅は、焦って初日に出す必要がありません。その代わり、見積書の中身を落ち着いて検討できます。 相見積もりを取る時間があるということです。
足場代が対象経費に入ります
屋根塗装でいちばん効く話です。
手引きに足場の設置費用と明記されています
申請手引きの対象経費に、こう書かれています。
「対象工事に伴う足場の設置費用」
足場代が対象経費に入ります。 これを明記していない自治体もあるので、前橋市の制度は屋根塗装に向いています。
屋根塗装では足場が総額の2割から3割です
屋根を塗るには、必ず足場が必要です。
| 項目 | おおよその金額 | 総額に占める割合 |
|---|---|---|
| 足場 | 15万円から25万円 | 2割から3割 |
| 高圧洗浄 | 2万円から4万円 | 1割弱 |
| 下塗り・上塗り | 15万円から30万円 | 4割から5割 |
| 棟板金の補修 | 3万円から15万円 | 変動 |
30坪前後の住宅で、屋根塗装の総額はおおよそ40万円から70万円です。そのうち足場が15万円から25万円。 これが対象経費から外れると、補助額の計算が5万円から8万円分減ります。
前橋市は3分の1以内なので、足場代が入るか入らないかで補助額が5万円以上変わります。 上限10万円の制度では大きな差です。
足場だけを計上することはできません
手引きの表記は「対象工事に伴う足場の設置費用」です。
「対象工事に伴う」という条件が付いています。 足場だけを単独で計上することはできない読み方になります。
また、設計費・調査費・点検費は対象外と明記されています。無料点検を有料で計上することはできません。
対象工事費20万円以上という下限
この条件で落ちる方がいます。
税抜20万円以上でなければ申請できません
対象工事の条件です。
「市内業者が行う、対象工事費が20万円以上(税抜)の工事」
税抜で20万円です。 税込で20万円を少し超える工事は、税抜に直すと18万円台になって届きません。
最終の支払額で判定されます
手引きには注意書きがあります。最終支払額が税抜20万円を下回ると交付されません。
屋根塗装では、足場を組んで上がってから工事内容が変わることがあります。棟板金の交換が不要だと分かって金額が下がる、ということも起こります。
| 起こりうること | 結果 |
|---|---|
| 見積は25万円だったが実際は19万円で済んだ | 税抜20万円を下回り交付されない |
| 見積は25万円で実際は28万円になった | 対象。ただし変更の手続きが必要 |
金額が下がったほうが危ないのです。 屋根塗装で税抜20万円台前半の見積書は、下限ぎりぎりだと意識しておいてください。
屋根と外壁をまとめれば問題になりません
屋根だけの工事でも、30坪前後なら40万円から70万円なので下限は超えます。
外壁と一緒にやるなら100万円前後になり、下限はまったく問題になりません。足場代も1回で済みます。
| 進め方 | 対象工事費 | 補助額 | 足場代 |
|---|---|---|---|
| 屋根だけ | 40万〜70万円 | 10万円(上限) | 1回分 |
| 屋根と外壁を同時に | 100万〜160万円 | 10万円(上限) | 1回分 |
| 別の年に分ける | — | 年度ごとに枠取りが必要 | 2回分 |
前橋市は3分の1以内なので、対象工事費が30万円で上限の10万円に届きます。屋根塗装なら、まず上限は取れます。
業者の条件は本店でなくてもかまいません
ここは前橋市の条件が緩い部分です。
市内の住所表記で見積書と領収書が出せるか
市の原文です。
「市内の住所表記で見積書・領収書が発行できる業者に限ります。」
判断されるのは、見積書と領収書を市内の住所で発行できるかどうかです。登記上の本店がどこかではありません。
高崎市や安中市とは条件が違います
近隣の市と比べると、違いがはっきりします。
| 市 | 業者の条件 |
|---|---|
| 前橋市 | 市内の住所表記で見積書・領収書が発行できる業者 |
| 高崎市 | 市内の住所表記で見積書・領収書を発行できる業者 |
| 安中市 | 法人は本店(本社)が市内。営業所のみは対象外 |
安中市は本店が市内でなければなりません。前橋市にその縛りはありません。
ただし補助金のまとめサイトには「市内に本社・本店を置く業者に限られ」と書いているものがあります。 これは前橋市の公式の表記と食い違います。同じサイトは補助率も「20パーセント・上限20万円」と書いていますが、これも公式のどの文書にもない数字です。
条件と金額は、必ず市のページか交付要項で確認してください。 まとめサイトの数字で業者を決めると、通る業者を外してしまうことがあります。
元請けが市外なら下請けが市内でも不可です
手引きのQ&Aにある運用ルールです。
下請けに市内業者がいても、元請けが市外なら申請できません。
屋根工事では、棟板金の交換や谷板金の修理を板金業者に外注することがあります。この場合に見られるのは元請けです。
元請けが市内の住所で見積書と領収書を出せれば問題になりません。
なお、複数の市内業者を使うことは可能です。その場合は業者ごとに見積書と領収書が必要になります。
申込から入金までの2段階
前橋市の手続きは2段階です。ここを他市と混同すると間違えます。
全体の順番
- 申込み(春。専用フォーム。ここで枠を取る)
- 結果通知の受領(建築年の古い順に600件)
- 交付申請書の提出(市役所8階 建築住宅課。12月18日まで)
- 交付決定通知書の受領(申請から約2週間)
- 着工して工事を完成させる
- 実績報告書と補助金請求書の提出(完了後30日以内かつ2月26日必着)
- 補助金の振込み(請求から概ね1か月後)
申込と交付申請は別の手続きです。 春に申し込んだだけでは何も確定していません。通知が来たら12月18日までに交付申請を出す必要があります。
交付決定の前に着工すると対象外です
手引きに明記されています。交付決定前に着工した工事は対象外です。
対象工事の条件にも「未着工の工事」と書かれています。
屋根塗装は足場の手配が絡むので、職人の予定を先に押さえたくなります。それでも交付決定の通知が届くまでは足場を組まないでください。 ここは例外がありません。
実績報告は令和9年2月26日必着です
実績報告の期限は2つあります。工事完了後30日以内、かつ令和9年2月26日必着。早いほうが効きます。
屋根塗装は天候に左右されます。屋根の面は朝露で濡れるので、乾くまで塗れません。
冬は昼の数時間しか作業できない日が出ます。
12月に着工して2月に完成という組み方は、屋根では危険です。 交付決定が出たら、秋のうちに塗り終えるのが安全です。
築20年を超えた屋根に起きていること
この制度の対象は築20年以上です。では20年で屋根はどうなっているのか。
スレートは2回目の塗り替え時期です
スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)の塗り替えの目安は10年前後です。
築20年なら、1回目の塗り替えから10年が経っている計算になります。 つまり2回目の時期です。
| 築年数 | スレート屋根の状態 |
|---|---|
| 10年前後 | 1回目の塗り替え |
| 20年前後 | 2回目の塗り替え。割れが出始める |
| 30年前後 | 3回目。塗装で延命できるか判断が分かれる |
| 35年以上 | カバー工法や葺き替えの検討 |
1回目の塗り替えをしていない築20年の家では、塗膜がほぼ残っていません。表面がざらついて、手で触ると白い粉が付きます。 この状態だと、塗る前の下地処理に手間がかかります。
棟板金の釘はほぼ抜けています
築20年を超えた家で、まず見てほしいのが棟板金です。
棟板金は、屋根の頂部に被せた金属のカバーです。下にある木の板(貫板)に釘で打ち付けてあります。
板金は風圧を受けると、ごくわずかに持ち上がったり戻ったりします。1年で何百回、20年なら何千回。
釘は徐々に抜ける方向へ動きます。
前橋は風の強い土地です。市の統計書には、冬に「北西の乾燥した季節風」が吹き、「上州のからっ風」と呼ばれるという記述があります。
気象庁の記録では、前橋の最大瞬間風速は40.2メートル(1966年9月25日)。日最大風速は29.9メートル(1900年9月28日)です。
| 棟板金の段階 | 起きていること |
|---|---|
| 釘が1、2本浮いている | 穴から水が入り始めている |
| 釘が何本も出ている | 貫板が腐り 釘を保持できていない |
| 板金が波打っている | 次の強風でめくれる |
| 板金が浮いて隙間が見える | 棟から雨が入っている |
釘が抜けかけた棟板金に塗料を乗せても、板金が留まるわけではありません。 先に打ち替えるか、径の太いビスに交換します。下の木が腐っていれば、そこも取り替えます。
いまは木の代わりに樹脂製の貫板を入れるのが主流で、腐らないので次の20年は同じ心配をしなくて済みます。
2004年以降のスレートは割れやすいです
ここは知っておいてほしい話です。
スレート屋根には、2004年を境に大きな変化がありました。アスベストを含まない製品に切り替わった時期です。
切り替わった直後の製品には、割れやすいものがあります。 繊維で補強していたものを別の材料で代替したため、初期のノンアスベスト製品は強度が安定していませんでした。
築20年前後の家は、まさにこの時期に建っています。
| 建築時期 | スレートの性質 |
|---|---|
| 2004年より前 | アスベスト含有。割れにくいが撤去に費用がかかる |
| 2004年から2010年ごろ | ノンアスベスト初期。割れやすい製品がある |
| 2010年以降 | 改良が進んでいる |
このスレートは、職人が歩くだけで割れることがあります。高圧洗浄の水圧で欠けることもあります。
だから屋根に上がって見てもらうことが大事なのです。割れが多い屋根は、塗装より葺き替えやカバー工法のほうが結果的に安くなる場合があります。
築年数と屋根材の年代を業者に伝えてください。 建てた年が分かれば、どの世代のスレートかの見当がつきます。
強風で傷んだ屋根は保険が使えることがあります
補助金とは別の話ですが、前橋では知っておく価値があります。
火災保険の風災補償という枠です
多くの火災保険には「風災・雹災・雪災」の補償が付いています。台風や強風で屋根が壊れた場合、保険金が出ることがあります。
前橋は風の強い土地です。最大瞬間風速40.2メートルという記録があり、冬は北西の季節風が吹き続けます。
棟板金がめくれた、板金が飛んだ、雨といが変形した。こうした被害は珍しくありません。
| 保険が使える可能性があるもの | 保険が使えないもの |
|---|---|
| 強風でめくれた棟板金 | 経年劣化による塗膜の劣化 |
| 飛来物で割れたスレート | 長年の紫外線による色あせ |
| 風で変形した雨とい | 施工不良 |
| 雪の重みで曲がった雪止め | 経年による錆 |
分かれ目は「風や雪が原因か」「年月が原因か」です。 塗り替えそのものは経年劣化なので保険の対象になりません。
被害を受けた日が分かることが条件です
保険請求には、いつの風でどこが壊れたかを示す必要があります。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| 被害箇所の写真 | 屋根の上から撮ったもの |
| 修理の見積書 | 被害箇所と修理内容が分かるもの |
| 被害を受けた日 | 台風の日付など |
保険には請求の期限があります。 多くの契約で、被害を受けた日から3年です。「去年の台風で板金が浮いた」という心当たりがあるなら、まだ間に合う可能性があります。
保険金が出ると言い切る業者には気をつけてください
ここは注意してほしいところです。
「保険を使えば自己負担ゼロで屋根を直せます」と言って回る業者がいます。保険金が出るかどうかを決めるのは保険会社で、業者ではありません。
経年劣化を風災として申請すれば、それは不正請求です。業者の言うとおりに書類を出して、あとで問題になるのは契約者です。
| 避けたほうがいい言い方 | 理由 |
|---|---|
| 「必ず保険が使えます」 | 判断するのは保険会社です |
| 「保険申請の代行をします」 | 請求するのは契約者本人です |
| 「出なければ費用はいりません」 | 成功報酬を取る手数料ビジネスです |
まともな業者は「この傷み方なら風災として申請する価値があります」「ここは経年なので保険は難しいです」と切り分けて説明します。切り分けの説明がない業者は避けてください。
なお保険金で修理した部分の費用を、補助金の対象経費に含められるかどうかは制度の判断になります。両方を使うつもりなら、先に建築住宅課(027-898-6833)へ確認してください。
前橋の屋根は日射で傷みます
前橋の土地の話です。
年間日照時間は2,153時間です
気象庁の平年値(1991年から2020年)で、前橋の年間日照時間は2,153.7時間です。市の統計書では、年によって2,129時間から2,381時間の幅があります。
日照は屋根に直接効きます。外壁は方角によって当たる量が違いますが、屋根は全面に当たります。
塗膜を壊すのは紫外線です。だから屋根は外壁より早く傷みます。
同じ家で、外壁がまだもっているのに屋根の塗膜が切れていることがよくあります。
2025年8月5日に41.0度を記録しました
気象庁の記録で、前橋の日最高気温の最高値は41.0度です。2025年8月5日に記録されました。
統計期間は1896年からなので、130年の観測史上の最高値です。
気温が41度のとき、屋根の表面はそれよりはるかに高くなります。黒い屋根なら70度から80度に達します。
| 条件 | 屋根表面のおおよその温度 |
|---|---|
| 気温30度・濃い色の屋根 | 60度から70度 |
| 気温35度・濃い色の屋根 | 70度前後 |
| 気温41度・濃い色の屋根 | 75度から80度 |
この温度変化が毎日くり返されます。塗膜は熱で膨張し、夜に収縮します。20年続けば、塗膜は疲労します。
遮熱塗料を選ぶ価値はあります
前橋市の制度に、塗料の性能要件はありません。要項・手引き・パンフレットのいずれにも、遮熱塗料でなければならないという記載は見つかりませんでした。
通常のシリコン塗料でも対象だと読めます。
ただしこの気候では、遮熱塗料に実利があります。
屋根に届いた日射のうち、赤外線の一部を跳ね返します。その結果、小屋裏に溜まる熱量が下がります。
41度を記録するような日に、2階の部屋が息苦しくなるお宅なら、違いが分かるはずです。
ただし材料費は上がります。30坪ほどの屋根で、一般的なシリコン塗料との差額は5万円から10万円の幅です。
補助額は変わらないので、この差額を出す意味があるかどうかという話になります。
2階に人が長くいないお宅であれば、一般的な塗料で十分です。
よくあるご質問
築18年ですが申し込めますか
申し込めません。対象住宅は「築20年以上経過した自己居住用の住宅」です。
2年待てば条件を満たします。ただし屋根の傷みは待ってくれないので、塗り替えの時期が来ているなら制度を待たずに塗ってください。 スレートが割れ始めてからでは、塗装で済まなくなります。
遮熱塗料でないと対象になりませんか
要項・手引き・パンフレットに性能要件の記載はありません。通常の塗料でも対象だと読めます。
ただし「要件がない」と書かれているわけではなく、「要件の記載が見つからない」という性質の事実です。塗料を決める前に建築住宅課(027-898-6833)に確認しておくと確実です。
国の補助金と一緒に使えますか
使えません。対象工事の条件にこうあります。
「国または本市等が実施する他の補助金を受けていない工事」
国の制度や前橋市の他の補助を受ける工事は、この補助金の対象になりません。
耐震のために瓦を軽くする工事はどうなりますか
前橋市には木造住宅耐震改修費等補助事業があります。耐震改修工事なら工事費の5分の4以内で上限115万円という手厚い制度です。
所管は建築指導課(027-898-6752)です。
ただし瓦屋根の軽量化が対象だと明記されている記述は見つかりませんでした。 対象は「改修後の構造評点が1.0以上となる工事」と包括的に書かれています。瓦を軽くすることで評点が上がるなら対象になる可能性はありますが、確認が必要です。
なお令和8年度の耐震改修工事は募集2戸で、すでに枠に達しています。
まとめ
制度の内容をおさらい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 前橋市住宅リフォーム補助金 |
| 補助率 | 対象工事費(税抜)の3分の1以内 |
| 上限 | 10万円(1,000円未満切捨) |
| 下限 | 対象工事費20万円以上(税抜) |
| 対象住宅 | 築20年以上の自己居住用住宅 |
| 屋根塗装 | 対象(要項に「屋根」/手引きに「塗装」) |
| 足場代 | 対象(対象工事に伴う足場の設置費用) |
| 選定方式 | 建築年の古い順に600件 |
| 申請者 | 住宅の所有者またはその家族。住民登録あり。成人。市税の未納なし |
| 業者 | 市内の住所表記で見積書・領収書が発行できる業者 |
| 併用 | 国または市の他の補助を受ける工事は対象外 |
| 令和8年度の申込 | 5月11日から6月10日。終了 |
| 交付申請の期限 | 令和8年12月18日 |
| 実績報告の期限 | 令和9年2月26日必着 |
| 窓口 | 建築住宅課 027-898-6833(市役所8階) |
前橋市で押さえる3つのこと
1つ目は、築年数が武器になることです。 選定は建築年の古い順です。築30年、築40年のお宅は、この制度ではかなり有利です。
他の市では不利になりがちな条件が、前橋市では通りやすさに変わります。
2つ目は、足場代が対象になることです。 屋根塗装では足場が総額の2割から3割を占めます。3分の1以内の制度なので、足場代が入るかどうかで補助額が5万円以上変わります。
3つ目は、春に申し込む制度だということです。 申込は5月から6月の1か月だけ。しかも申込には工事内容が必要なので、見積書が先に要ります。4月のうちに屋根を見てもらっておくのが、この制度に乗るための準備です。
まずは屋根を見せてください
屋根は、自分の家でいちばん見えない場所です。
スレートが何枚割れているか。棟板金の釘が何本出ているか。
1回目の塗り替えから何年経っているか。そもそも何年代のスレートなのか。
地面に立っていても、答えは出ません。 道路から目に入るのは軒の先と棟の線だけです。「屋根はまだ平気だと思う」とおっしゃっていたお宅で、上がったら釘が半分抜けていたことがあります。
「そろそろ葺き替えだろう」と覚悟しておられたお宅が、塗装で十年もったこともあります。
声をかけるのが億劫だというのは、よく分かります。呼んでしまったら流れで決まってしまうのではないか。
そういう警戒心があるのはふつうのことで、むしろ健全だと思います。
うちは営業を雇っていません。来るのは職人です。
その場で契約書を出すことはしません。
やることは単純です。梯子をかけて屋根に立ち、傷んだところを撮って、下りてから画面でご覧いただく。
「この状態ならまだ急ぎません」で終わる日もあります。割れが広がっていれば「塗るより葺き替えたほうが結局安いです」と申し上げます。
見たとおりを言うだけなので、話を盛ることができません。
高崎からですので、前橋のどの地区でも向かえます。屋根も外壁も、見るのと見積もりを出すのは無料です。
一度、屋根を見せていただけませんか。考えるのはそのあとで構いません。