【最大30万円】中之条町の外壁塗装補助金を分かりやすく解説!
「中之条町で外壁塗装をしたいけれど、町の補助金は使えるんだろうか..?」
「使えるとしたら、どこに何を出せばいいんだろう」
そう思って調べている方に、先にお答えします。
中之条町で外壁塗装に使える補助金は「住宅リフォーム補助金」です。
補助率は工事費の10パーセント、上限30万円。工事金額20万円以上(税抜)が対象になります。
そして、町外の業者に頼んだ場合でも補助が出ます。 補助率は2.5パーセント・上限10万円に下がりますが、近隣の自治体はほぼすべて「町内業者に限る」という条件なので、これは中之条町の特徴です。
ただ、申請にあたって押さえておくべき点が三つあります。
1つ目は、対象工事の一覧に「塗装」の明記がないこと。 「外壁の補修」という表現になっています。含まれる可能性は高いのですが、まず町に確認したほうが確実です。
2つ目は、窓口が観光商工課だということ。 建設課ではありません。
3つ目は、工事着手前の申請が絶対条件だということ。 着工だけでなく、代金の一部前払いも対象外になります。
書いているのは、高崎市片岡町を拠点に、中之条町もまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。二代目の塗装職人で、うちには営業マンが一人もいません。
この記事では、金額の計算と対象条件に加えて、申請書類の準備と、申請から着工までのスケジュールの逆算までお伝えします。読み終わったら、そのまま動ける状態を目指します。
中之条町で外壁塗装に使える補助金の中身
まず、この制度がどういうものかを押さえておきます。
町内業者でも町外業者でも使えます
中之条町住宅リフォーム補助金は、町民が住宅のリフォーム工事を行う場合に、その費用の一部を補助する制度です。
補助率は、施工業者が町内か町外かで変わります。
| 施工業者 | 補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 町内業者 | 工事費の10パーセント | 30万円 |
| 町外業者 | 工事費の2.5パーセント | 10万円 |
町内業者を優遇しながら、町外業者を排除しない形です。
近隣の自治体では、業者の所在地が条件を満たさなければ一円も出ません。中之条町は、どちらに頼んでも補助の道が残ります。
業者を選ぶ段階で「この会社は町内か」を確認する必要はありますが、町外だから諦める必要はないということです。
対象工事に「外壁の補修」が入っています
町が挙げている対象工事は、次のとおりです。
| 対象になる工事 |
|---|
| 屋根瓦の取替、外壁の補修 |
| 壁紙張替等の内装工事 |
| 台所、風呂、トイレ等改良工事 |
| 床修理(張替え等) |
| 畳の表替え |
| ガラス(サッシ)の取替工事 |
| 掘り炬燵取付工事 |
| 住宅に付随するバルコニー、ベランダ、テラスの設置工事 |
| 給湯器(エコキュート含む)・ボイラー設置工事 |
| エアコン設置工事 |
外壁に関しては「外壁の補修」という表現です。
ここは一章を割いて説明します。外壁塗装がこれに含まれるかどうか、公式の資料だけでは確定できない部分があるためです。
対象外の工事もはっきり決まっています
対象にならない工事も一覧で示されています。
| 対象外になる工事 |
|---|
| シロアリ駆除・予防 |
| 大画面テレビの購入 |
| 電化製品の取付工事 |
| 電話の配線工事 |
| 車庫の増改築 |
| カーテンの取替 |
| 防犯用ライト |
| 門扉・ブロック壁 |
| 太陽光パネル |
| 造園工事 |
| 下水道つなぎ込み |
| 建物の解体工事 |
外壁塗装との関係で気をつけたいのが、門扉・ブロック塀と造園工事です。
「せっかく足場を組むなら、塀も一緒に」という相談をよく受けますが、対象外です。見積書の中で住宅本体と外構を分けてもらってください。分けていないと、対象部分の金額が算出できず、審査で差し戻されます。
いくら戻ってくるのか|工事費別の早見表
金額の話をします。数字の見え方と実額が違うので、正確にお伝えします。
町内業者に頼んだ場合
補助率は工事費の10パーセント(千円未満切り捨て)、上限30万円です。
| 対象工事費 | 補助額 |
|---|---|
| 20万円 | 2万円 |
| 50万円 | 5万円 |
| 80万円 | 8万円 |
| 100万円 | 10万円 |
| 150万円 | 15万円 |
| 300万円 | 30万円(上限に到達) |
一般的な戸建ての外壁塗装は、外壁のみで50万円から150万円、外壁と屋根をまとめると100万円前後が相場です。
つまり補助額は5万円から15万円程度になります。
町外業者に頼んだ場合
補助率は工事費の2.5パーセント、上限10万円です。
| 対象工事費 | 補助額 |
|---|---|
| 50万円 | 1万2千円 |
| 100万円 | 2万5千円 |
| 150万円 | 3万7千円 |
| 400万円 | 10万円(上限に到達) |
外壁塗装の規模なら、1万円台から4万円程度です。
上限の数字に期待しすぎないでください
表を見て気づかれたと思いますが、どちらも上限には届きません。
町内業者の上限30万円に達するには工事費300万円、町外業者の上限10万円なら工事費400万円が必要です。
外壁塗装だけでそこまでいくことは、まずありません。上限が視野に入るのは、外装と水回りと内装をまとめた大規模なリフォームです。
外壁塗装では、定率で計算した額がそのまま補助額になる。 そう考えておいてください。
屋根も同時に塗れば工事費が上がるので、補助額も上がります。そして足場代が一度で済みます。屋根の状態が塗り替え時期に近いなら、まとめたほうが総額は下がります。
「外壁の補修」に塗装は含まれるのか
ここは、正直にお伝えしなければならない部分です。そして、あなたが最初にやるべきことにもつながります。
町の一覧に「塗装」の明記がありません
中之条町の対象工事一覧には「屋根瓦の取替、外壁の補修」と書かれています。
「塗装」「塗り替え」という言葉は使われていません。
近隣の自治体と比べると、この違いがはっきりします。
| 自治体 | 対象工事の表記 |
|---|---|
| 昭和村 | 屋根の葺き替え・塗装、外壁の張替え・塗装 |
| 長野原町 | 屋根・瓦の葺き替え、塗り替え/外壁の補修、張り替え、塗り替え |
| 東吾妻町 | 住宅の新築・改修・修繕・補修・増築工事 |
| 中之条町 | 屋根瓦の取替、外壁の補修 |
昭和村と長野原町は、はっきり「塗装」と書いています。中之条町は「補修」という表現にとどまっています。
含まれる可能性は高いものの、確定はできません
外壁塗装は、外壁を保護し機能を回復させる工事です。常識的に考えれば「補修」に含まれるはずです。
実際、リフォーム比較サイトでも、この制度は外壁・屋根の工事に使えるものとして掲載されています。
ただし、町の公式資料では確定できません。 「可・否」の一覧に塗装という項目自体がないからです。
塗装屋の立場で「大丈夫です」と断言するのは、無責任だと思っています。
だから、最初にやることは電話一本です
申請に向けた最初の一歩は、見積りを取ることではありません。
観光商工課(0279-75-8848)に「外壁塗装は対象になりますか」と聞くことです。
一分で終わります。そして、同じ電話でもう一つ聞いてください。
「今年度の受付はまだ間に合いますか」
町のページには年度の表記と受付期間、予算枠が明記されていません。年度ごとに実施される制度と思われますが、今年度の状況は町に聞かないと分かりません。
この二つを先に確認しておけば、あとの段取りに無駄がなくなります。対象外だと分かれば、そこで判断できます。対象だと分かれば、安心して業者を探せます。
私が現場で困るのが、ここなんです。「補助金が出ると聞いていたのに対象外だった」という話は、本当に起きます。順番を間違えないでください。
あなたは対象になるか|三つの条件
条件は三つです。シンプルですが、一つ注意点があります。
町内に住所があり、住民基本台帳に記録されていること
一つ目は、町内に住所を有し、住民基本台帳法による住民台帳に記録されていることです。
中之条町に住んでいて、住民登録があることが前提になります。
所得制限も築年数の条件もありません。そこは使いやすい部分です。
世帯全体が町税・使用料等を滞納していないこと
二つ目は、世帯全体が町税および使用料等を滞納していないことです。
ここが注意点です。申請者本人だけではありません。世帯全体が対象になります。
そして「町税」だけでなく「使用料等」も含まれます。水道料金や下水道使用料など、町に納めるものが広く入る可能性があります。
同居しているご家族の分まで含めて、未納がないかを確認してから申請してください。心当たりがあれば、先に納めておくのが確実です。
申請してから発覚すると、その時点で止まります。着工の予定も後ろにずれます。
他の町制度による助成金を受けていないこと
三つ目は、他の町制度による助成金を受けていないことです。
これが次の章につながります。中之条町には住宅関連の別の制度があり、そちらのほうが有利になるケースがあるためです。
他の制度のほうが有利なケースがあります
申請する制度を間違えると、大きく損をします。ここは先に確認してください。
空家対策補助金は補助率50パーセント
中之条町空家対策補助金は、工事費の50パーセント、上限100万円という制度です。
住宅リフォーム補助金と比べてみます。
| 制度 | 補助率 | 上限 | 100万円の工事 |
|---|---|---|---|
| 住宅リフォーム補助金(町内業者) | 10パーセント | 30万円 | 10万円 |
| 空家対策補助金 | 50パーセント | 100万円 | 50万円 |
補助率は5倍、上限も3倍以上です。
空き家を取得してリフォームする方であれば、こちらを使うほうが圧倒的に有利です。
結婚新生活支援補助金という選択肢
もう一つ、結婚新生活支援補助金があります。
住宅の取得やリフォームに関わる費用を支援する制度で、上限60万円とされています。
新婚世帯で住宅のリフォームを予定しているなら、こちらの対象になる可能性があります。
併用できないので、申請前に確認してください
ここが重要です。
住宅リフォーム補助金の条件に「他の町制度による助成金を受けていないこと」とあります。併用はできません。
そして、あとから制度を乗り換えることもできません。
- 空き家を取得してリフォームする → 空家対策補助金を確認
- 新婚世帯でリフォームする → 結婚新生活支援補助金を確認
- 今住んでいる家をリフォームする → 住宅リフォーム補助金
自分がどれに当てはまるか分からない場合は、観光商工課で聞いてください。担当課が違う制度であっても、適切な窓口を教えてもらえます。
10パーセントの制度で申請したあとに、50パーセントの制度が使えたと知る。 これがいちばんもったいない失敗です。塗装の可否を確認する電話のときに、一緒に聞いてしまってください。
申請から補助金交付までの七段階
ここからが本題です。実際の手続きを順に追います。
全体の流れ
町が示している流れは、七段階です。
- 交付申請 — 町へ申請書と添付書類を提出
- 交付決定 — 町から決定の通知が届く
- リフォーム工事 — 工事の実施
- 変更申請 — 内容に変更が生じた場合のみ
- 補助金請求 — 実績報告書兼請求書を提出
- 補助金額の確定 — 町が額を決定
- 補助金の受領 — 指定口座へ振込
工事費はいったんご自身で支払い、あとから補助金を受け取る形です。資金の段取りは考えておいてください。
交付申請は工事着手前に行います
町の案内には、こう書かれています。
工事を始める前に中之条町観光商工課まで、交付申請をしてください。
そして、次の注意が添えられています。
申請前に工事着手、代金支払い(一部前払い含む)した場合は、対象になりませんのでご注意ください。
着工だけでなく、代金の一部前払いもいけません。
塗装工事では、契約時に着手金を払う商習慣がある会社もあります。良かれと思って早めに入金したことが、補助の対象外につながりかねません。
契約の段階で「交付決定が出るまで着工も入金もしないでください」と、はっきり伝えておいてください。まともな業者なら、それで段取りを組み直します。
交付決定の通知を待ってから着工します
申請が審査され、交付決定の通知が届きます。
この通知を受けてから、工事に着手します。
塗装工事では、契約から着工までの間に足場屋の日程を押さえます。業者としては早く足場を組みたい。お客様も早く終わらせたい。その気持ちが噛み合って、通知を待たずに始まってしまうことがあります。
足場が組まれた時点で着工とみなされます。 業者と日程を詰めるときは、交付決定の通知が届く日を基準にしてください。
工事完了後に実績報告書兼請求書を提出します
工事が終わったら、実績報告書兼請求書を提出します。
中之条町の様式は「実績報告書兼請求書」という一枚になっているので、報告と請求を別々に出す必要はありません。
その後、町が補助金額を確定し、指定口座へ振り込まれます。
なお、工事の途中で内容や金額が変わった場合は、変更承認申請書の提出が必要です。塗装では足場を組んでから傷みが見つかることもあるので、その場合は早めに観光商工課へ相談してください。
| 提出先 | 内容 |
|---|---|
| 中之条町 観光商工課 商工係 | 電話 0279-75-8848 |
| 所在地 | 吾妻郡中之条町大字中之条町1091 |
窓口は観光商工課です。建設課ではないので、間違えないようご注意ください。
申請書類の準備で迷わないために
手続きの流れが分かったら、次は書類です。何を用意すればいいかを整理します。
三つの様式はホームページから取得できます
中之条町は、申請に使う様式をホームページで公開しています。PDFとWordの両方が用意されています。
| 様式 | 使う場面 |
|---|---|
| 交付申請書 | 工事着手前に提出 |
| 変更承認申請書 | 工事内容や金額が変わったとき |
| 実績報告書兼請求書 | 工事完了後に提出 |
Word版があるので、パソコンで入力して印刷できます。手書きが苦手な方には助かる部分です。
添付するのは写真・図面・見積書です
交付申請のときに添えるのは、次の三つです。
| 添付書類 | 何を用意するか |
|---|---|
| 写真 | 工事前の住宅の状況が分かるもの |
| 図面 | 工事内容が分かるもの |
| 見積書 | 業者から取得したもの |
写真については、外壁塗装なら建物の四面すべてを撮っておいてください。
工事後にも写真が必要になります。そのとき同じ位置から撮れるよう、どこから撮ったかを記録しておくのがコツです。足場を解体したあとに「同じ角度で撮っていなかった」と気づくと、撮り直しになります。
図面は、工事箇所が分かるものであれば手描きでも足りることが多いですが、判断は町に確認してください。業者に依頼すれば立面図を用意してもらえます。
見積書に書いてもらうこと
見積書は、申請書類であると同時に、業者を見極める材料でもあります。
「外壁塗装工事 一式 1,000,000円」
この一行だけの見積書では、審査する町の側も工事の中身が分かりません。そして、あなた自身も他社と比較できません。
次の項目が分かれて書かれているかを確認してください。
- 足場の設置と解体
- 高圧洗浄
- 下地処理、ひび割れ補修
- コーキングの打ち替えまたは増し打ち
- 外壁の下塗り・中塗り・上塗り
- 屋根の塗装(該当する場合)
- 付帯部(雨樋、破風、軒天、水切り)
- 塗料の商品名と必要な缶数
- 塗る面積(平米数)
- 諸経費
そして住宅本体と外構は必ず分けてもらってください。 門扉やブロック塀は対象外なので、混ざっていると対象部分の金額が算出できません。
内訳が書けない業者は、そもそも工事の中身を説明できない業者です。申請要件が内訳を求めていることは、お客様にとってむしろ好都合だと思っています。堂々と「分けて書いてください」と言える理由になりますから。
申請のスケジュールを逆算する
書類が分かったら、最後は時間の問題です。ここを間違えると、一年先送りになります。
確認の電話から着工までに要る日数
順番に並べると、こうなります。
| 段階 | 目安の日数 |
|---|---|
| 観光商工課へ確認の電話 | 1日 |
| 業者を探し、現地を見てもらう | 数日〜1週間 |
| 見積書が出るまで | 数日〜1週間 |
| 複数社を比較する場合 | さらに1〜2週間 |
| 交付申請書の作成と提出 | 数日 |
| 審査から交付決定の通知まで | 町に確認が必要 |
| 着工 | 交付決定後 |
複数社から見積りを取るなら、確認の電話から着工までに一か月以上見ておいたほうがいいと思います。
そして工事そのものに、外壁と屋根をまとめて2週間前後かかります。
中之条町の冬は塗装に向きません
もう一つ、季節の問題があります。
塗料には施工できる気温の下限があります。一般的に気温5度以下では塗装を避けるのが基本です。乾燥が進まず、無理に工程を進めると密着不良を起こします。
中之条町は標高が高く、冬の冷え込みは平野部とまるで違います。積雪もあります。六合地区のような標高の高い地域ではなおさらです。
冬に施工すると、日中の限られた時間しか作業できず、工期が大きく延びます。塗膜の品質という面でも、おすすめできません。
逆算すると、いつ動くべきか
以上を踏まえると、こうなります。
春の施工を狙うなら、冬のあいだに確認と申請を済ませておく。
秋の施工を狙うなら、夏のうちに動き出す。
「涼しくなってから考えよう」と秋に動き始めると、見積りと申請で一か月以上かかり、着工が11月末。そこから2週間の工期を確保しようとすると、気温が下がりきってしまいます。
結果、翌春に持ち越しになります。
塗装業者の予定も、春先と晩秋は埋まりやすい時期です。思い立った時点で動き出すのが、いちばん確実です。
まずは観光商工課への電話一本から。それだけなら、今日でもできます。
この制度で失敗する人の共通点
書類の不備は直せます。でも、これから書くことは取り返しがつきません。
着工または前払いしてから申請を知る
一番多い失敗です。
町が明記しているとおり、申請前に工事着手または代金支払い(一部前払いを含む)をした場合は対象外になります。
救済はありません。10万円が消えます。
補助金を使うつもりなら、見積りの段階で業者に伝えてください。 そして契約の時点で「交付決定が出るまで着工も入金もしないでください」と、はっきり伝えておいてください。
対象外の工事を混ぜた見積書を出してしまう
繰り返しになりますが、門扉・ブロック塀、造園工事、車庫の増改築は対象外です。
母屋の塗装とこれらを一つの項目にまとめた見積書では、対象部分の金額が分かりません。
審査で差し戻されると、その分だけ着工が遅れます。中之条町では季節の制約があるので、この遅れが翌年送りにつながることもあります。
有利な制度があるのに気づかない
空き家を取得した方が、50パーセントの空家対策補助金を知らずに10パーセントのリフォーム補助金で申請してしまう。併用できないので、あとから変更はできません。
自分がどの制度に当てはまるか、最初の電話で確認してください。
中之条の気候と、塗り替えどきの見極め方
制度と手続きの話が続いたので、本業の話をさせてください。そもそも今が塗り替えの時期なのか、という判断が前提になるからです。
標高の高さと冬の凍害
中之条町は、群馬県の北西部、吾妻郡にあります。四万温泉や沢渡温泉を抱え、六合地区へ向かえば標高はさらに上がります。
町域が広く、地区によって条件がまるで違う土地です。
共通して効いてくるのが、冬の凍害です。
外壁のひび割れや劣化した塗膜から、雨水がしみ込みます。それが夜間に凍ると、水は膨張します。朝になって溶ければ、また縮む。
これを冬のあいだ毎日のように繰り返すと、内側から外壁材や塗膜が押し広げられていきます。
症状としては、塗膜の浮きや剥がれ、外壁表面のぼろぼろとした崩れとして出てきます。
平野部の家なら「あと数年もつ」状態でも、この町では一冬で一気に進むことがあります。
積雪と雪解けが金属部を傷めます
もう一つ、雪の影響があります。
屋根に積もった雪が雨樋に重くのしかかり、変形や外れを起こすことがあります。雪止めの効きが悪いと、落雪で雨樋や庇を傷めます。
そして雪解け水です。雪が溶けるあいだ、外壁の下のほうや基礎まわりは長時間濡れた状態になります。
このため中之条町では、雨樋、破風、水切りといった板金部の傷みを必ず見てください。 塗装の前に交換や補修が必要なケースがあります。
変形した雨樋に塗装しても、機能は戻りません。 交換が必要なら、そう言ってくれる業者のほうが信用できます。
塗り替えのサインは触れば分かります
「うちはまだ大丈夫か」を判断する目安を挙げます。
| 症状 | 意味するところ |
|---|---|
| チョーキング(手で触ると白い粉がつく) | 塗膜の樹脂が劣化している。塗り替え検討の目安 |
| 色あせ・つやの消失 | 紫外線による劣化が進んでいる |
| ひび割れ(クラック) | 冬に水が入る入口になる。放置は禁物 |
| コーキングの切れ・肉やせ | 目地から雨水が入るおそれ。塗装より先に処置が必要 |
| 塗膜の膨れ・剥がれ | すでに水が回っている可能性。早めの診断を |
| 外壁表面のぼろぼろとした崩れ | 凍害が進んでいる可能性。塗装だけでは済まないことも |
| 雨樋の変形・外れ | 雪の重みによる可能性。塗装と同時に補修を検討 |
| トタン屋根の赤錆・穴あき | 塗装で延命できる段階か、葺き替えが必要かの判断が要る |
一番簡単なのは、外壁を手のひらでなでてみることです。白い粉がつくようなら、塗膜が役目を終えかけています。
ただ、これはあくまで目安です。同じ家でも、南面と北面ではまるで傷み方が違います。四面を見ないと、本当のところは分かりません。
そしてトタン屋根のお宅では、錆の進み方を見てください。表面の赤錆なら塗装で止められますが、穴が開いているようなら葺き替えの検討が要ります。見積書に「ケレン」「錆止め」の工程が入っているかも確認してください。
よくあるご質問
制度と金額について
Q. 外壁塗装は本当に対象になりますか
対象工事の一覧には「外壁の補修」と書かれており、「塗装」の明記はありません。含まれる可能性は高いものの、公式資料では確定できません。申請前に観光商工課(0279-75-8848)へご確認ください。
Q. いくら戻ってきますか
町内業者に頼んだ場合は工事費の10パーセント(上限30万円)、町外業者なら2.5パーセント(上限10万円)です。対象になるのは工事金額20万円以上(税抜)の工事です。
Q. 上限30万円に届きますか
外壁塗装だけでは届きません。上限に達するには工事費300万円が必要です。外壁塗装の相場は50万円から150万円なので、補助は5万円から15万円程度が現実的です。
Q. 町外の業者に頼んでも出ますか
出ます。補助率は2.5パーセント・上限10万円に下がりますが、近隣の自治体は町内業者限定が多いので、町外でも出るのは中之条町の特徴です。
Q. 所得や築年数の条件はありますか
ありません。町内に住所があり住民基本台帳に記録されていること、世帯全体が町税・使用料等を滞納していないこと、他の町制度の助成金を受けていないことが条件です。
申請手続きについて
Q. 最初に何をすればいいですか
観光商工課(0279-75-8848)への電話です。外壁塗装が対象になるか、今年度の受付は間に合うか、この二つを聞いてください。一分で終わります。
Q. 窓口はどこですか
観光商工課 商工係です。建設課ではないのでご注意ください。所在地は吾妻郡中之条町大字中之条町1091です。
Q. 申請はいつすればいいですか
工事を始める前です。町も「申請前に工事着手、代金支払い(一部前払い含む)した場合は対象になりません」と注意しています。着工だけでなく入金もお待ちください。
Q. 必要な書類は何ですか
交付申請書に、写真・図面・見積書を添えて提出します。様式は町のホームページからPDFとWordでダウンロードできます。工事完了後は実績報告書兼請求書を提出します。
Q. 写真はどう撮ればいいですか
工事前の住宅の状況が分かるものが必要です。外壁塗装なら四面すべてを撮り、どこから撮ったかを記録しておいてください。工事後にも写真が必要になるため、同じ位置から撮れるようにしておくとスムーズです。
Q. 工事中に金額が変わったらどうなりますか
変更承認申請書の提出が必要です。塗装では足場を組んでから傷みが見つかることもあるため、その場合は早めに観光商工課へ相談してください。
空き家や新婚世帯の方へ
Q. 空き家を買ってリフォームする場合も使えますか
住宅リフォーム補助金より、空家対策補助金(工事費の50パーセント・上限100万円)のほうが有利になる可能性があります。ただし併用はできず、あとから乗り換えることもできません。申請前にご確認ください。
Q. 新婚世帯向けの制度はありますか
結婚新生活支援補助金があります。住宅の取得やリフォームに関わる費用を支援する制度で、上限60万円とされています。こちらも住宅リフォーム補助金との併用はできません。
相談について
Q. 中之条町も対応エリアですか
対応しています。高崎市片岡町を拠点に、中之条町を含む群馬県全域と埼玉県北部に伺っています。うちは町外業者なので、補助率は2.5パーセントになります。
Q. 他社の見積書を見てもらえますか
歓迎します。工程が書かれているか、塗料の缶数が合っているか、下地処理と板金部の扱いが入っているか。職人の目で見て、正直にお伝えします。他社さんを否定するためではなく、あなたが判断するための材料としてです。
Q. 診断だけ、見積もりだけでもいいですか
構いません。診断の結果、「まだ塗らなくて大丈夫です」とお伝えすることもあります。まだもつ家を塗るのは、お客様にとっても私たちにとっても意味がないからです。
まとめ
中之条町で外壁塗装に使える補助金について整理しました。
制度の内容をおさらい
- 制度名は「中之条町住宅リフォーム補助金」
- 町内業者なら工事費の10パーセント・上限30万円
- 町外業者でも2.5パーセント・上限10万円が出ます。 近隣にない特徴です
- 対象は工事金額20万円以上(税抜)
- 上限には届きません。 外壁塗装なら5万〜15万円程度が現実的です
- 対象工事は「外壁の補修」。 塗装の明記がないため確認が必要です
- 所得制限も築年数の条件もありません
- 世帯全体が町税・使用料等を滞納していないこと
- 門扉・ブロック塀、造園工事、車庫の増改築は対象外
- 他の町制度との併用はできません。 空家対策補助金は50パーセント・上限100万円です
- 工事着手前の申請が必須。 代金の一部前払いも対象外になります
- 窓口は観光商工課(0279-75-8848)
申請までの三つのステップ
ステップ1/電話で二つ確認する。 観光商工課に「外壁塗装は対象になりますか」「今年度の受付は間に合いますか」と聞いてください。空き家を取得した方は、空家対策補助金についても一緒に聞いてください。
ステップ2/見積書を取る。 工程が分かれていて、住宅本体と外構が分かれているものを用意します。写真は四面すべて、撮った位置を記録しておいてください。
ステップ3/交付申請書を提出し、交付決定を待つ。 通知が届くまで着工も入金もしません。
この順番を守れば、つまずくところはありません。
動き出す時期を間違えないでください
最後に、時間の話をもう一度。
中之条町の冬は塗装に向きません。気温5度以下では塗料が乾かないためです。
そして確認から着工までに、一か月以上かかります。複数社から見積りを取るならなおさらです。
春に塗るなら冬のうちに、秋に塗るなら夏のうちに動き出す。 この逆算を持っていないと、翌年送りになります。
そのうえで、「そもそも、うちは今が塗り替えの時期なのか」から迷っている方も多いと思います。
これは、文章では答えられません。同じ築15年でも、立地と方角と外壁材で状態はまるで違います。中之条町は標高が高く、冬の凍害と積雪の影響もある土地ですから、平野部の目安も当てはまりません。
とはいえ、業者に連絡するのは気が重いと思います。一度呼んだら断りづらくなるんじゃないか。まだ何も決めていないのに話が進んでしまうんじゃないか。そう身構えてしまうのは、当然のことです。
うちには営業マンが一人もいません。伺うのは、実際に塗る職人です。その場で契約を迫ることはありません。
診断して、「まだ塗らなくて大丈夫ですよ」とお伝えして帰ることもあります。あと何年もつかが分かるだけでも、判断の材料になるはずです。
外壁診断もお見積りも無料です。
まずは、家を見せてください。判断は、そのあとで大丈夫です。