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【3分で分かる】川場村の外壁塗装に使える助成金を徹底解説!

「川場村で外壁塗装をするなら、村の助成は使えるのかな..?」
「使えるなら、いくら戻ってくるんだろう?」

そう思って調べている方に、先にお答えします。

川場村で外壁塗装に使える助成金はあります。

制度名は「川場村住宅リフォーム助成事業」です。助成率は工事費の10パーセント、上限20万円。村の公式ページの対象工事欄に「屋根の葺き替・防水・塗装」「外壁の張替え塗装」と書かれているので、塗装が対象かどうかで迷う必要はありません。

ただ、この制度には他の自治体と決定的に違う点があります。

同一の住宅、または同一の世帯で、1回しか使えません。 交付要綱に「1回に限るものとする」と書かれています。つまり、生涯に1回です。

だからこの記事でいちばん時間を使ってお伝えしたいのは、金額の計算ではありません。その1回を、外壁塗装で使うべきかどうかです。使い方を間違えると、本来20万円もらえたはずのところで10万円しか受け取れません。

あわせて押さえておく点が2つあります。施工業者は村内の業者に限られること、そして工事に着手する前に申請しなければならないことです。

書いているのは、高崎市片岡町を拠点に、利根沼田もまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。2代目の塗装職人です。

川場村で外壁塗装に使える助成金の中身

まず、制度の全体像を押さえます。

助成率10パーセント・上限20万円

川場村住宅リフォーム助成事業は、村民が自宅をリフォームするときに、その費用の一部を助成する制度です。

項目内容
助成率補助対象工事費用の10パーセント(1000円未満切捨)
上限20万円
工事費の下限消費税込で20万円以上
回数同一住宅・同一世帯で1回限り
窓口田園整備課 建設係
電話0278-25-5072

根拠は「川場村住宅リフォーム助成事業補助金交付要綱」です。村のサイトからPDFでダウンロードできます。

公式ページに「外壁の張替え塗装」と明記

村の公式ページには、対象工事が「外部工事」「内部工事」に分けて並んでいます。外部工事の欄の原文がこちらです。

「屋根の葺き替・防水・塗装・その他の屋根工事 外壁の張替え塗装・その他外装工事」

屋根塗装も外壁塗装も、どちらも書かれています。

内部工事の欄にも「床・壁・天井の塗替え・その他の塗装工事」とあるので、この制度は塗装工事全般を対象にする建て方になっています。

要綱には対象工事の一覧がありません

ここは知っておいたほうがいい点です。

交付要綱のほうを読むと、「塗装」「外壁」「屋根」という語が1か所も出てきません。 対象工事を列挙した別表も存在しません。要綱が定めているのは、次の包括的な規定だけです。

「村内に存する個人住宅及び個人住宅部分の機能若しくは性能を維持又は向上させるため、更新、修繕、模様替え等を行う工事」

外壁塗装は、外壁の防水性能を回復させる工事です。「性能を維持」する工事にあたるので、この規定からも外れません。そして公式ページ側に「外壁の張替え塗装」と明記されています。

つまり、対象工事の具体的な範囲は、要綱ではなく村の公式ページの一覧が実質的な基準になっています。窓口に確認するときは、「村のホームページの対象工事に『外壁の張替え塗装』と書いてありますが」と伝えると話が早く進みます。

この助成金は生涯1回しか使えません

ここが、この制度のいちばん大事な決まりです。

要綱に「1回に限る」と書かれています

交付要綱の第4条には、次の規定があります。

「同一の住宅又は同一の世帯において、1回に限るものとする」

住宅についても、世帯についても、1回です。家を基準にしても1回、世帯を基準にしても1回なので、どちらかで一度使えば終わりになります。

つまり、一度この助成金を受け取ると、その家でも、その世帯でも、2度目はありません。何年経っても復活しません。

近隣の自治体と比べてみてください

群馬県内の同種の制度を並べると、川場村の位置がよく分かります。

自治体助成率・上限回数
みなかみ町10パーセント・上限20万円上限に達するまで何度でも。到達後5年で復活
中之条町10パーセント・上限30万円複数回の利用に対応
嬬恋村20パーセント・上限10万円累計10万円に達するまで
川場村10パーセント・上限20万円1回限り(復活なし)

隣のみなかみ町は、上限20万円に達するまで分割して使えて、しかも到達後5年で枠が復活します。川場村はそうではありません。

これは制度が悪いという話ではありません。使い方の設計が必要だということです。

だから「どの工事で使うか」を決める必要があります

1回しか使えないということは、いちばん金額の大きい工事で使うのが有利ということです。

助成額は工事費の10パーセントです。工事費が大きければ大きいほど、受け取る額も大きくなります。上限の20万円に達するまでは。

では、外壁塗装はその「いちばん大きい工事」にあたるのか。次の章で計算します。

1回限りの枠を外壁塗装で使うべきか

ここが、この記事の本題です。

工事費別の早見表

まず、金額を確認します。助成額は工事費の10パーセント、1000円未満は切り捨てです。

工事費助成額(10パーセント)
20万円2万円
50万円5万円
80万円8万円
100万円10万円
150万円15万円
200万円20万円(上限)
300万円20万円(上限)

上限の20万円に達するのは、工事費が200万円を超えたときです。

外壁塗装では上限に届きません

一般的な30坪前後の住宅で、外壁塗装にかかる費用はこのくらいです。

工事の内容おおよその工事費助成額
外壁塗装のみ80万〜120万円8万〜12万円
屋根塗装のみ40万〜70万円4万〜7万円
外壁+屋根の塗装100万〜160万円10万〜16万円
外壁塗装+屋根の葺き替え200万〜300万円20万円(上限)

外壁塗装だけだと、8万円から12万円です。上限の20万円には届きません。

外壁と屋根を同時に塗っても、10万円から16万円。まだ届きません。

満額20万円を受け取れるのはどんな工事か

工事費200万円を超える工事は、たとえばこういうものです。

工事おおよその工事費
水まわりの全面改修(台所・浴室・トイレ・洗面)200万〜350万円
屋根の葺き替え(既存撤去+新設)120万〜250万円
外壁の張り替え(サイディングへ変更)200万〜300万円
内装全面+間取りの変更300万円以上
外壁塗装と屋根葺き替えを同時に200万〜300万円

ここで考えていただきたいのは、これらの工事を将来やる予定があるかどうかです。

判断の基準は3つです

1つ目は、5年以内に水まわりの全面改修を具体的に計画しているかどうか。

「いつかやりたい」ではなく、「子どもが独立したら」「あと3年で貯める」といった具体的な計画があるなら、枠をそちらに取っておく価値があります。水まわりの全面改修なら上限の20万円が満額で出ます。外壁塗装で使うより8万円から12万円得になります。

2つ目は、屋根の状態です。

屋根が塗装では済まない段階まで来ている家があります。スレートが割れている、トタンに穴があいている、下地の野地板が傷んでいる。こうなると塗装ではなく葺き替えになります。

この場合、外壁塗装と屋根の葺き替えを同時にやれば工事費が200万円を超え、上限20万円が満額で出ます。 しかも足場代が1回で済みます。これがこの制度のいちばん効率のいい使い方です。

屋根が塗装で済む段階なのか、葺き替えが必要なのかは、下から見ても分かりません。上がって見ないと判断できません。

3つ目は、外壁の傷みがどこまで進んでいるかです。

将来の工事に枠を取っておくという判断は、外壁が待てる状態であることが前提です。

外壁の状態待てるか
チョーキング(手に白い粉)、色あせ数年は待てる
幅0.3ミリ以上のひび割れ待つと下地が傷む
シーリングの切れ・剥離待つとサッシから水が入る
塗膜のふくれ、ぽろぽろ剥がれる凍害が進行中。待てない

ひび割れから水が入って下地が傷むと、塗装だけでは済まなくなります。板金の補修や木部の交換が加わり、助成金の差額より工事費の増え方が大きくなります。

8万円の違いを取りに行って、20万円工事費が増えたら意味がありません。

まとめると

あなたの状況おすすめ
屋根が葺き替えの段階外壁塗装と同時にやって満額20万円
5年以内に水まわり全面改修の具体的な計画がある枠をそちらに取っておく
具体的な計画はない外壁と屋根の塗装を同時にやって10万〜16万円
外壁にひび割れ・シーリング切れがある待たずに今使う

この判断には、屋根と外壁の今の状態を知ることが必要です。計算だけでは決まりません。

施工業者の条件は具体的に決まっています

川場村の業者の条件は、他の自治体より一歩踏み込んで書かれています。

要綱での定義

交付要綱の第2条では、「村内施工業者」が次のように定義されています。

「村内に住所を有するリフォーム等工事を業として営む者」

そして、ここに条件が付いています。

「見積書及び領収書を村内の事務所等で発行できる者」

看板だけでは条件を満たしません

この「見積書及び領収書を村内の事務所等で発行できる」という一文が効きます。

村内に住所があって、村内の事務所から見積書と領収書を出せる業者なら条件を満たします。村内在住の個人事業主も同じです。一方、村内に看板や連絡所があっても、見積書が沼田市の本社から出てくる場合は満たしません。村外の業者はもちろん対象外です。

沼田市の業者が川場村に営業所を置いているだけでは足りません。見積書と領収書の発行元が村内でなければなりません。

公式ページにも「村内施工業者(法人・個人)が施行する工事にかぎります」と明記されています。

村内の業者が限られることをどう考えるか

川場村は人口3千人台の村です。村内で塗装を業としている事業者は、そう多くありません。

これは正直にお伝えしておきます。この助成金を使うなら、選べる業者は限られます。 村内業者なら10パーセント・上限20万円が出ますが、選べる数は多くありません。村外業者なら比較はしやすいかわりに、助成金は出ません。

ここで考えていただきたいのは、助成額と工事費のどちらが大きく動くかです。

外壁塗装の見積額は、業者によって30万円から50万円変わることがあります。助成金は8万円から12万円です。金額の振れ幅は、助成金より見積額のほうが大きいのが実際です。

だからといって助成金を捨てる必要はありません。村内の業者から見積もりを取り、そのうえで村外の業者からも1社取ってみる。助成金を引いた自己負担額で比べるのが、いちばん冷静な判断です。村内業者は「見積額から助成額を引いた金額」、村外業者は「見積額そのまま」。これを並べます。

この数字を並べて、安いほうを選んでください。それが一番納得できる決め方です。

締切が書かれていないことの意味

川場村の制度には、他の自治体にない特徴があります。

申請期限の記載がありません

隣のみなかみ町には「10月30日まで」という明確な申請期限があります。川場村にはありません。

要綱にも公式ページにも、申請の締切日が書かれていないのです。

これを「いつでも出せる」と読むと間違います。期限がないのではなく、別のところで実質的な期限が決まっているのです。

条件は「本年度中に工事が完了」すること

公式ページには「本年度中に工事が完了し」という条件があります。

つまり、年度内(3月末)に工事が終わっていなければなりません。申請の締切がないかわりに、工事の完了が年度内という条件で縛られているわけです。

「予算の範囲内」という条件

もう1つ、要綱には次の規定があります。

「予算の範囲内において交付する」

これは、年度の予算が尽きた時点で終わるという意味です。件数の上限は書かれていませんが、早い者勝ちの要素があります。

受付開始は毎年4月1日です。

だから最初の一歩は電話です

村の公式ページは、2021年3月の更新から変わっていません。年度ごとの受付状況や予算の残りが書かれていないので、ページを見ても今年度使えるかどうかは分かりません。

群馬県の「ぐんま暮らし」が公開している川場村の支援制度一覧(令和8年4月時点)には、同じ条件でこの制度が掲載されています。だから制度自体は続いています。

ただ、予算が残っているかは別の話です。

田園整備課 建設係 0278-25-5072

聞くことは3つです。

  1. 今年度の住宅リフォーム助成事業の受付は開いていますか
  2. 予算の残りはありますか
  3. 申請はいつまでに出せばいいですか

電話1本、数分で終わります。村を探し回るより、この電話のほうが確実です。

川場村で塗れる時期から逆算する

「年度内に工事が完了」という条件を、川場村の気候に当てはめてみます。

標高500メートルの朝晩

川場村の集落は、武尊山の南麓にあります。谷地や萩室のあたりで標高およそ500メートル。スキー場に近い高いところではさらに上がります。

塗料のカタログには、使える気象条件が必ず書かれています。気温5度以下、または湿度85パーセント以上では塗ってはいけないという規定です。守らずに塗ると、表面が乾いたように見えても内部の硬化が終わらず、数年で剥がれてきます。

標高500メートルの土地では、11月に入ると朝の気温が5度を下回る日が増えます。日中に上がっても、朝のうちに塗り始められないと作業時間が足りません。

実質的な施工期間

時期塗装の可否
12月〜3月ほぼ不可
4月日によって可(朝晩は厳しい)
5月〜10月可
11月上旬まで。中旬以降は厳しい

つまり、川場村で外壁を塗れるのは実質的に5月から10月、長く見て11月上旬までです。

年度内完了からの逆算

ここで、制度の条件と気候のずれが見えてきます。

書類上の条件は「本年度中(3月末まで)に工事が完了」です。ところが3月に川場村で外壁を塗ることはできません。書類の上では年度末まで余裕があるのに、実際には11月以降は塗れないのです。

だから実際には、10月中に工事を終える段取りが必要になります。年度末まで余裕があるつもりで秋に動き出すと、塗れないまま年度が終わります。

工事は10日から2週間かかります。雨が降れば延びます。申請から交付決定までの時間も必要です。逆算すると、8月までに申請を出しておくのが安全なラインです。

来年度を狙う場合は、4月1日の受付開始に合わせて冬のうちに見積書を用意しておくのが確実です。予算の範囲内という条件があるので、早いほうが有利です。

りんごの作業期と工期の重なり

川場村でもう1つ考えなければならないのが、農作業との兼ね合いです。

収穫期は9月から11月です

川場村はりんごの産地です。米、こんにゃく、ブルーベリーも作られています。村内の多くのお宅が、農業と関わって暮らしています。

りんごの作業は、春から秋まで続きます。

時期りんごの作業塗装
4月〜5月摘花・受粉日によって可
6月〜7月摘果・袋かけ可
8月葉摘み・管理可
9月〜11月収穫・出荷の最盛期11月上旬まで可
12月〜3月剪定(農閑期)不可

見ていただくと分かるように、農閑期は塗れません。塗れる時期は畑の作業があります。

狙いやすいのは夏です

嬬恋村のキャベツは夏が出荷の最盛期なので、夏を外す必要があります。川場村のりんごは収穫が秋なので、事情が違います。

6月下旬から8月がいちばん組みやすい時期です。梅雨にかかると工期が延びますが、気温は十分で、収穫前なので出荷作業と干渉しません。

秋に塗ろうとすると、収穫の最盛期とぶつかります。トラックの出入りと足場が干渉しますし、何より人手が足りません。

工期の組み方

外壁塗装の工期は、30坪前後の住宅で10日から2週間です。足場を組み、高圧洗浄をして乾かし、下地処理と養生をしてから、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗ります。このうち養生から上塗りまでの5日から8日は、窓が開けられません。

朝早く畑に出て夕方帰る生活なら、日中の立ち会いは必要ありません。打ち合わせと最後の確認だけ時間を合わせてもらえれば進みます。

作業小屋や農機具の出入り口に足場がかかると困る場合は、最初の打ち合わせで伝えてください。足場の組み方で避けられることがあります。

あなたは対象になるか|4つの条件

制度の対象になるかを確認します。

申請できる方の条件

要綱の第3条に書かれている条件です。

条件内容
住民登録村内に住民登録があり、対象住宅を所有している
税・使用料住宅の所有者および全世帯員に村税・使用料等の滞納がない
他制度その工事について村の他の補助金制度を利用していない
回数同一住宅・同一世帯で過去に受けていない

税と使用料の条件は全世帯員にかかります。申請する方に未納がなくても、同じ世帯のどなたかに残っていれば通りません。しかもここには水道料金などの使用料も含まれます。思い当たることがあれば、見積書を取る前に役場で調べておくと無駄がありません。

居住年数についての定めは、要綱にも公式ページにも書かれていませんでした。移住してきて日が浅い方にも道はありそうですが、ここは断定できないので窓口で聞いてみてください。

住宅と工事の条件

対象になるのは、村内にある個人住宅と、併用住宅の住宅部分です。工事費は消費税込で20万円以上。外壁塗装なら確実に超えます。

助成額の計算は1000円未満が切り捨てになります。工事費が95万5000円なら、助成額は9万5000円です。

村の他の制度との関係

同じ工事について村の他の補助金を使っている場合は対象外です。

川場村には子育て世帯・若者夫婦世帯の住宅取得補助金(最大200万円)がありますが、こちらは住宅の取得(新築・中古購入)が対象です。取得後の塗り替えとは別の制度なので、通常は競合しません。

迷ったら田園整備課(0278-25-5072)に電話で聞いてください。どちらが有利かはその場で教えてもらえます。

申請から助成金交付までの流れ

手続きの流れを見ていきます。

着工前の申請が絶対条件です

交付要綱の第6条には、こうあります。

「リフォーム工事の着工前に…申請しなければならない」

ここだけは後から直せません。足場が立ってから申請しても、受け付けてもらえません。1回限りの枠を使って10万円前後を受け取るはずだったのに、何も残らないことになります。

業者に「今から始めたほうが天気がいいですよ」と言われても、村から交付決定が出るまでは着工しないでください。 ここはご自身の判断で止めてください。

工事前の写真が必要です

公式ページでは、添付書類として「リフォーム等工事前の住宅の状況がわかる写真」が求められています。

外壁塗装なら、4面すべてを撮っておいてください。傷んでいる箇所の寄りも撮っておくと確実です。どの位置から撮ったかを記録しておくと、工事後の写真と対応させやすくなります。

写真は工事が始まる前でなければ撮れません。足場が組まれてからでは手遅れです。業者に「申請用に工事前の写真が必要です」と伝えておけば、現地調査のときに撮ってくれます。

様式と見積書

申請書の様式は「別記様式第1号」で、村のサイトからダウンロードできます。要綱と一緒に置かれています。

見積書には、次の点を明細で書いてもらってください。

項目理由
工事の箇所(外壁・屋根を分けて)どの工事が対象か判断されるため
塗装面積工事の規模を示すため
足場代を別項目に対象工事費の範囲が明確になるため
塗料の商品名と使用量工事内容の確認と相見積もりの比較のため
住宅本体と外構を分ける塀・門・カーポートは住宅の工事ではないため

「外壁塗装工事 一式 100万円」としか書いていない見積書では、村が対象工事費を判断できません。業者に「助成金の申請に使うので明細を分けてください」と伝えれば、嫌がる業者はいません。

この制度で外す人の共通点

つまずいた原因対策
交付決定を待たずに着工した決定が出るまで着工しない
工事前の写真を撮り忘れた現地調査のときに業者に撮ってもらう
選んだ業者の見積書が村外から出ていた発行元が村内かどうか確認する
世帯の誰かに村税・使用料の滞納があった申請前に役場で確認する
年度末まで余裕があると思って秋に動いた10月中の完了を逆算する
1回限りの枠を小さい工事で使ってしまった大きい工事で使うか先に検討する

いちばん惜しいのは最後の1つです。数万円の工事で枠を使い切ってしまうと、将来の大きな工事で20万円を受け取れません。

雪が少ない土地ほど凍害は進みます

川場村の家が、どう傷んでいくかの話です。

凍結と融解の回数が問題です

寒い土地で外壁を傷めるのは凍害です。仕組みはこうです。

外壁の細かいひび割れや塗膜の傷んだ部分に、雨や雪の水が染み込む。気温が下がってその水が凍る。水は凍ると体積が約9パーセント増えるので、内側から壁を押し広げる。日が当たって融ける。これが繰り返される。

ここで大事なのは、傷みの進み方を決めるのは「どれだけ寒いか」ではなく「何回凍って融けたか」だということです。雪に深く埋もれる期間が長い土地では、回数は意外に少なくなります。雪が少なくて毎朝凍り毎日融ける土地のほうが、回数は多くなります。

みなかみ町のような特別豪雪地帯では、外壁の下のほうが何か月も雪に埋もれます。雪に覆われている部分は、意外にも温度変化が小さくなります。

川場村は、みなかみ町ほど雪が深くありません。そのぶん、外壁が外気にさらされたまま、毎朝凍って毎日融ける状態になります。凍結と融解の回数で言えば、川場村のほうが多くなります。

放射冷却と武尊おろし

川場村は武尊山の南麓に広がる扇状地です。

晴れた冬の夜は、放射冷却で気温が急激に下がります。そこに山から冷気が降りてきます。朝はマイナスまで落ち、日が昇ると一気に上がる。この日較差の大きさが、凍結融解の回数を増やします。

夜から朝にかけて染み込んだ水が凍って膨張し、日中に日が当たって融け、翌朝また凍る。これが毎日繰り返されます。

晴れの日が続く冬ほど、この回数が増えます。曇って雪が降り続けるほうが、外壁には優しいのです。

傷みが出る場所

部位起こること
北面の外壁日が当たらず融けきらない。塗膜が浮き、表面が剥がれる
外壁の下部雪解け水が繰り返し当たる。表面がざらつく
シーリング寒暖差で硬化が早まり、切れる
基礎と外壁の境目水がたまりやすく、凍結の起点になる
雨樋落雪と凍結で変形する

北面がいちばん傷みます。 日射が届かないぶん、昼になっても芯まで融けません。半分凍ったまま次の夜に入るので、凍る範囲が日を追って壁の奥へ広がっていきます。

平地の家は南面と西面が先に傷みます。川場村は逆で、北面から傷みます。ご自分で見るときは、まず北側の壁を見てください。

ご自分でできる確認

確認方法判断
北面の壁をさわる表面がざらつく・粉がつく → 塗膜が寿命
壁の下部を見る色が変わっている → 水を吸っている
ひび割れを見るはがきが入る幅なら早めに
シーリングを見るゴムが切れている・硬い → 要対応
塗膜を見るふくれている・ぽろぽろ剥がれる → 凍害が進行中
雨樋を見る垂れている・継ぎ目が開いている → 要対応

塗膜がふくれていたり、表面がぽろぽろ剥がれていたら、凍害が内部まで進んでいます。この段階になると、塗るだけでは止まりません。傷んだ部分を削り落として下地を作り直してから塗る必要があります。

だから、凍害は早いうちに手を入れたほうが安く済みます。 1回限りの枠を将来に取っておくという判断は、ここが進んでいない家に限った話です。

よくあるご質問

助成金はいつもらえますか

工事が終わって書類を出し、村の確認を経てから交付されます。工事代金を支払う時点では手元に入りません。

ですから、見積書の金額は全額ご自分で用意しておく必要があります。助成金のぶんを差し引いた額だけ準備しておく、という段取りは組めません。

過去に親が使ったかどうか分かりません

田園整備課で確認してもらえます。要綱は「同一の住宅又は同一の世帯において1回に限る」としているので、同じ家に住んでいるご家族が過去に使っていれば対象外になります。

申請の準備に入る前に、電話で確認しておいたほうがいいです。見積書を取ってから分かると、手間が無駄になります。

外壁だけ先に塗って、屋根は後からにできませんか

できますが、2つの意味で損になります。

1つは助成金です。1回限りなので、外壁だけで使えばそこで終わりです。あとから屋根を塗るときには出ません。

もう1つは足場代です。足場代は15万円から25万円で、外壁のときと屋根のときで別々に請求されます。分けると2回払うことになります。

屋根の状態がまだ良くて、あと何年かもつようなら無理にまとめる必要はありません。ただ、屋根も外壁も同じ年数の雨風を受けているので、だいたい同じ時期に寿命が来ます。見てもらうときに、屋根も一緒に見てもらってください。

相見積もりは何社取ればいいですか

2社から3社です。村内の業者から取り、村外の業者からも1社取ってみるのも手です。

助成額を引いた自己負担額で比べてください。村内業者が安ければ村内業者に。村外業者のほうが助成金を引いても安ければ、そちらでも構いません。1回限りの枠は、そのときは使わずに残ります。

まとめ

制度の内容をおさらい

項目内容
制度名川場村住宅リフォーム助成事業
助成率補助対象工事費用の10パーセント(1000円未満切捨)
上限20万円
工事費の下限税込20万円以上
外壁塗装対象(公式ページに「外壁の張替え塗装」と明記)
回数同一住宅・同一世帯で1回限り。復活なし
施工業者村内に住所があり、見積書・領収書を村内の事務所で発行できる者
申請期限明記なし。本年度中の工事完了が条件。予算の範囲内
着工着工前の申請が必須
窓口田園整備課 建設係 0278-25-5072

申請までの3つのステップ

1つ目は電話です。 田園整備課(0278-25-5072)に、今年度の受付が開いているか、予算の残りがあるか、過去にご自宅で使われていないかを聞いてください。

2つ目は、屋根と外壁を見てもらうことです。 1回限りの枠を外壁塗装で使うべきかは、屋根が塗装で済む段階なのか葺き替えが必要なのかで変わります。葺き替えが必要なら、同時にやって満額20万円を取れます。

3つ目は、工事前の写真と見積書です。 4面すべてを撮り、明細の入った見積書をもらって、様式と一緒に提出してください。交付決定が出るまでは着工しないでください。

枠は1回です。使い方を決めてから動いてください

この記事でいちばんお伝えしたかったのは、金額の計算ではありません。

1回しか使えない枠を、どの工事で使うかです。

外壁塗装だけで使えば8万円から12万円。屋根の葺き替えと同時にやれば満額20万円。将来の水まわり改修に取っておけば、そのときに20万円。どれが正しいかは、お住まいの家の状態と、これからの計画で変わります。

そして、この判断には屋根と外壁の今の状態を知ることが必要です。計算だけでは決まりません。

とはいえ、業者に連絡するのは気が重いと思います。一度呼んだら断りづらくなるんじゃないか。まだ何も決めていないのに話が進んでしまうんじゃないか。そう身構えてしまうのは、当然のことです。

うちには営業マンが1人もいません。伺うのは、実際に塗る職人です。その場で契約を迫ることはありません。

屋根に上がって、塗装で済むのか葺き替えが必要なのかをお伝えします。北面の凍害がどこまで進んでいるか、シーリングが切れているか。「あと数年は待てますよ」とお伝えして帰ることもあります。見てみないと分からないことを、見て、お伝えするのが仕事です。

外壁診断もお見積りも無料です。

まずは、家を見せてください。判断は、そのあとで大丈夫です。

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