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沼田市に外壁塗装の補助金はある?市の制度を全部調べました

「沼田市で外壁塗装をするのに、市の補助金は使えるのかな?」
「調べても出てこないけれど、見落としているんじゃないか?」

そう思って調べている方に、先にお答えします。

沼田市に、外壁塗装に使える市の補助金はありません。

見落としではありません。沼田市が自分のホームページに、こう書いています。

「※沼田市では現在、外壁や屋根の塗装等のリフォーム補助金は実施しておりません。」

市が明文で否定しているので、これ以上探す必要はありません。「どこかにあるはずだ」と検索を続けても出てきません。

ただ、ここで記事を終わらせません。お伝えしたいことが3つあります。

1つ目は、補助金はなくても市の相談窓口は使えるということ。 沼田市は建築住宅課にリフォーム相談窓口を置いています。

2つ目は、昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅なら、耐震改修に対象経費の5分の4・上限100万円という制度があること。 群馬県内でも上位の水準です。

3つ目は、補助金がなくても工事費は下げられるということ。 そして沼田市は、河岸段丘と朝霧という、外壁塗装の条件に直接効く土地です。ここを知っているかどうかで仕上がりが変わります。

書いているのは、高崎市片岡町を拠点に、利根沼田もまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。2代目の塗装職人です。

沼田市に外壁塗装の補助金はありません

まず、市の制度を全部確認した結果をお伝えします。

市が公式ページに書いています

先に引用した一文は、沼田市の「リフォーム相談窓口について」というページに載っています。

多くの自治体は、制度がないことをわざわざ書きません。だから利用者は「探し方が悪いのかもしれない」と思って何度も検索することになります。沼田市は、はっきり書いています。

これは利用者にとって親切な対応です。無駄な時間を使わずに済みます。

市の住宅関連の制度を全部並べました

沼田市にある住宅関連の制度は、次のとおりです。

制度名内容外壁塗装
木造住宅耐震改修工事補助金対象経費の5分の4・上限100万円使えない
耐震シェルター等設置工事補助金対象経費の2分の1・上限30万円使えない
木造住宅耐震診断者派遣事業診断費が無料(先着2名)使えない
ブロック塀等撤去費補助金対象経費の3分の2・上限20万円使えない
住宅用再生可能エネルギーシステム設置補助金設備ごとに1万〜5万円使えない
沼田市空き家解体補助金解体工事費の3分の1・上限15万円使えない

塗装が対象になる制度は、1つもありません。

近隣の市町村とは事情が違います

利根沼田の周辺を並べると、沼田市の位置がよく分かります。

自治体塗装に使える制度内容
みなかみ町あり10パーセント・上限20万円
川場村あり10パーセント・上限20万円(1回限り)
沼田市なし—

隣のみなかみ町と川場村にはあります。沼田市にはありません。

ただし、どちらの制度も町内・村内の業者による工事に限られます。 沼田市にお住まいの方がみなかみ町の業者に頼んでも、沼田市民なので対象外です。逆に、みなかみ町や川場村にお住まいの方が沼田市の業者に頼むと、やはり対象外になります。

つまり、隣に制度があることは、沼田市民にとって直接の意味を持ちません。

それでも市の相談窓口は使えます

補助金がないことと、市が何もしてくれないことは別です。

建築住宅課にリフォーム相談窓口があります

沼田市は、市役所4階の建築住宅課にリフォーム相談窓口を置いています。電話は0278-23-2111です。

補助金がないと書いたのは、まさにこの窓口のページです。市は「補助金はないが、相談は受ける」という姿勢を示しています。

何を相談できるのか

相談できるのは、国の補助制度が自分の工事に使えるか、悪質な訪問販売やリフォーム詐欺にどう対処するか、建築基準法にかかわる工事なのか、耐震改修やブロック塀撤去など市の制度の対象になるか、といったことです。

国の省エネ関連の制度は、断熱改修や高効率設備が対象です。塗装だけでは使えませんが、窓の交換や断熱材の追加を一緒にやるなら対象になる可能性があります。この判断は市の窓口で聞けます。

訪問販売の相談ができるのは大きい

沼田市のような地方都市では、「近くで工事をしているので足場代が浮きます」「今なら火災保険で無料になります」といった訪問販売が回ってきます。

こういう話が来たときに、市の窓口に電話して相談できます。これは民間の相談先より気が楽です。契約を急がされたら、一度切って市に電話してください。

耐震改修なら5分の4・上限100万円が出ます

ここが沼田市のいちばん大きな制度です。

群馬県内でも上位の補助率です

沼田市の木造住宅耐震改修工事補助金は、対象経費の5分の4、上限100万円です。

自治体耐震改修の補助
沼田市5分の4・上限100万円
太田市10分の8・上限80万円
草津町3分の1・上限50万円
みどり市5分の4・上限100万円(先着1件)

5分の4というのは、200万円の工事なら160万円が出て、自己負担が40万円になるという意味です。制度としてはかなり大きなものです。

対象は昭和56年5月31日以前の木造住宅

ただし、条件があります。

対象になるのは、昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅で、耐震診断で耐震性が不足していると判定されたものです。対象経費は耐震改修設計費、耐震改修工事費、工事監理費です。

昭和56年6月に建築基準法の耐震基準が変わりました。それより前に建てられた家は、現在の基準を満たしていない可能性があります。この制度は、そういう家を補強するためのものです。

築45年以上の家にお住まいなら、対象になる可能性があります。

外壁塗装そのものは対象外です

対象経費は「耐震改修設計費、耐震改修工事費、工事監理費」に限られます。塗装は入っていません。

市のページには「塗装」「外壁」という語が1か所も出てきません。耐震補強のための工事だけが対象です。

外壁塗装と同じ年にやる段取り

ただ、ここに考える余地があります。

耐震改修の工事では、外壁や内壁を一度剥がして筋交いや金物を入れる場合があります。そうすると、壁を戻したあとに塗装が必要になります。

耐震改修と外壁塗装を同じ時期にやれば、足場代は1回分で済む可能性があります。別々の年にやれば2回分かかります。足場代は15万円から25万円なので、この差は小さくありません。

耐震改修を考えている方は、外壁塗装の時期を耐震改修に合わせることを検討してください。どこまで一緒にできるかは、耐震診断の結果と改修の内容で変わります。

なお令和8年度の募集は終了しています。 次は令和9年度です。

今年度に受付が残っている制度

令和8年度の状況を整理します。

住宅用再生可能エネルギーシステム設置補助金

今年度まだ受付中の制度です。

対象設備補助額
太陽光発電(10kW未満)1kWあたり1万円・上限5万円
太陽熱利用設置費用の10分の1・上限2万円
蓄電池(定置用リチウムイオン)1kWhあたり1万円・上限5万円
HEMS設置費用の10分の1・上限1万円
V2H充放電システム上限5万円
木質ペレットストーブ設置費用の10分の1・上限5万円

令和8年10月1日時点で申請34件、予算残額308万1000円と公表されています。窓口は環境課 環境政策係です。

設置する前に申請することが条件です。完了期限は令和9年3月20日です。

遮熱塗装はこの制度の対象外です

ここで誤解されやすい点があります。

「遮熱塗料を塗れば省エネになるから、この補助金が使えるのではないか」と考える方がいます。使えません。

この制度の対象は、太陽光発電や蓄電池などの設備の購入・設置費です。対象設備が列挙されていて、そこに塗装は入っていません。

遮熱塗料に意味がないという話ではありません。夏場の室温上昇を抑える効果はあります。ただ、この制度の対象ではないということです。

今年度終了した3つの制度

木造住宅耐震改修工事補助金、耐震シェルター等設置工事補助金(先着1戸)、ブロック塀等撤去費補助金。この3つは、いずれも本年度の募集が終了しています。

耐震診断者派遣事業も先着2名で、今年度の募集は終わっています。

いずれも来年度は4月から募集が始まる見込みです。先着順で枠が小さい制度ばかりなので、狙うなら年度初めに動く必要があります。

ネットに出てくる沼田市の誤情報

「沼田市 外壁塗装 補助金」で検索すると、正しくない情報が並びます。市が「ありません」と明記しているにもかかわらずです。

他の市の制度が混ざっているページ

リフォーム一括見積もりサイトの「沼田市のリフォーム補助金」というページに、次のような制度が載っています。

載っている制度実際の実施自治体
緊急耐震対策事業(上限140万円)高崎市
きりゅう暮らし応援事業(上限30万円)桐生市
高齢者住宅改造費補助事業(上限30万円)伊勢崎市

沼田市では1つも使えません。 市名だけ差し替えてページを量産しているので、こうなります。

「上限140万円」という数字を見て期待した方が、窓口に電話して「それは高崎市の制度です」と言われる。こういうことが実際に起きています。

国の制度を市の制度として紹介するページ

塗料メーカー系のサイトでは、「沼田市の外壁塗装助成金・補助金制度」というタイトルで、国の住宅省エネ事業を唯一の制度として挙げているものがあります。

これは国の事業です。沼田市の制度ではありません。そして対象は断熱改修なので、外壁を塗り替えるだけでは使えません。

さらに、このページは沼田市の制度が0件であるという事実にまったく触れていません。 読んだ人は「沼田市にも補助金がある」と誤解します。

年度が古いまま放置されているページ

別の見積もりサイトでは、沼田市の住宅用再生可能エネルギー補助金について「上限金額10万円」「受付中(2025年4月1日〜)」と書かれています。

実際の上限は設備ごとに1万円から5万円で、「上限10万円」という区分は存在しません。受付期間も令和7年度のままです。

判断に迷ったら市に電話してください

どのサイトを信じるかで悩む必要はありません。建築住宅課(0278-23-2111)に電話して「外壁塗装に使える市の補助金はありますか」と聞けば、1分で答えが出ます。

市は「ありません」と答えます。ページにそう書いてあるからです。

河岸段丘の上と下で条件が変わります

ここから、沼田市の土地の話をします。

日本一の河岸段丘です

沼田市は、利根川と薄根川、片品川が削った河岸段丘の上にあります。段丘の数と規模は日本一と言われていて、教科書に載るほど有名な地形です。

これは外壁塗装に実際に効きます。同じ市内でも、家がどの段丘面にあるかで条件が変わるからです。

位置おおよその標高特徴
利根川の河床近く200メートル台霧が出やすい。湿気がこもる
中位の段丘面300メートル台霧と風の両方を受ける
市街地の台地(沼田公園周辺)400メートル前後風が通る。乾きやすい
白沢・利根地区500〜700メートル以上気温が低い。雪も増える

市街地の台地に建つ家と、川沿いの低いところに建つ家では、外壁の傷み方が違います。

段丘の上は風、下は霧

台地の上は、周りに遮るものがありません。冬は赤城おろしが通り抜けます。風は砂やほこりを運ぶので、塗膜の表面が削られていきます。

一方、川沿いの低いところは風が弱いかわりに、湿気が抜けません。朝晩に霧が出ます。湿った空気が長く壁に接するので、苔や藻が出やすくなります。

段丘の上は、風と砂塵で塗膜が削られ、乾燥するぶん色あせも早く出ます。段丘の下や川沿いは、苔と藻が出て、北面の湿気が抜けません。

同じ沼田市内でも、やるべき下地処理が変わります。苔が出ている壁は、高圧洗浄だけでは不十分で、薬剤を使って殺菌してから塗る必要があります。

白沢・利根地区は別の条件です

平成の合併で沼田市に入った白沢地区と利根地区は、標高が上がります。老神温泉のあたりは600メートルを超えます。

このあたりは、気温が低く雪も増えます。凍害が出ます。市街地の家と同じ考え方では足りません。

沼田市は1つの市のなかで、平野部の条件と山間部の条件が両方ある市です。業者に見てもらうときは、「どのあたりにお住まいですか」と聞かれるのが普通です。聞かれなかったら、こちらから伝えてください。

沼田の朝霧が外壁塗装に効きます

ここが、沼田市でいちばん実務に直結する話です。

湿度85パーセント以上では塗れません

どの塗料にも、使ってはいけない気象条件が決められています。

気温5度を下回るとき、湿度が85パーセントを超えるときは塗れません。

気温の条件は分かりやすいのですが、湿度の条件が見落とされます。 湿度が高い状態で塗ると、塗膜の表面に水分が巻き込まれて白くにじんだり、乾燥不良で密着が落ちたりします。

霧が出る朝は作業の開始が遅れます

沼田は霧の出る土地です。特に春と秋、晴れた日の朝は、川沿いから霧が上がってきます。

時間帯霧の出る朝の状態
早朝湿度が高く、壁も濡れている
午前中霧が切れ、壁が乾くまで待つ
午後塗装できる
夕方気温が下がるので早めに切り上げる

つまり、霧の出る日は塗れる時間が短くなります。 1日に進める量が減ります。

これは工期に直結します。平野部なら8日で終わる工事が、霧の時期の沼田では10日かかることがあります。

「壁が濡れているのに塗り始める業者」に注意

ここは覚えておいてください。

朝の霧で壁が湿っているのに、工程を守るために塗り始める業者がいます。見た目には塗れてしまいます。問題が出るのは数年後です。塗膜が浮く、剥がれる、白く濁る。

業者の対応判断
壁が乾くまで待って午後から塗る正しい
湿度計を持っていて、数字を見て判断する信頼できる
霧が残っているのに朝から塗り始める避けたほうがいい
「今日は湿気が多いので明日に回します」と言う正しい

工期が1日2日延びることを嫌がらない業者を選んでください。 急いで塗った壁は、数年後にもう一度足場を組むことになります。

苔と藻が出やすい土地です

湿気が抜けない場所では、外壁に苔や藻が出ます。緑色や黒っぽい汚れです。

川沿いの低い土地、北側の壁、植栽に近い面、隣家との間が狭い面。こういうところに出ます。

苔が出ている壁は、放っておくと根が塗膜に入り込みます。そうなると表面を洗っただけでは落ちません。塗装の前に、専用の薬剤で殺菌する工程が必要になります。

症状必要な処理
薄い緑の汚れ高圧洗浄で落ちる
黒ずんだ苔が広がっている薬剤による殺菌が必要
手で触るとざらつく塗膜が傷んでいる。下地処理が必要

見積書に「高圧洗浄」としか書いていない場合、苔の処理が入っているか確認してください。入っていないと、塗ってから1年か2年で同じ場所に苔が戻ってきます。

補助金がなくても工事費は下げられます

市の補助金はありません。それでも工事費を下げる方法はあります。

段丘の斜面地は足場代が変わります

沼田市で特に効くのが、この話です。

足場代は15万円から25万円が目安ですが、これは平らな敷地に建つ家の金額です。沼田市には、段丘の斜面や段差のある敷地に建つ家が多くあります。

敷地の条件足場代への影響
平らな敷地標準の金額
片側が斜面・段差がある高さを揃えるため材料と手間が増える
擁壁の上に建っている足場の設置範囲が限られ、組み方が複雑になる
隣家との間が極端に狭い単管での組み方になり、手間がかかる

斜面地の家は、足場代が平らな敷地より3万円から8万円上がることがあります。これは業者がごまかしているのではなく、実際に手間と材料が増えるからです。

だからこそ、外壁と屋根を同時にやる価値が大きくなります。 足場代が高くつく家ほど、2回払うのと1回で済ませるのとの差が開きます。

斜面地の家で足場代が18万円から30万円かかるとすると、外壁と屋根を同時にやれば1回分で済みますが、別々にやれば36万円から60万円かかります。

屋根の状態が許すなら、一度にやってしまうほうが合理的です。

相見積もりは沼田市では比べやすい

沼田市には補助金がないので、業者の所在地に縛りがありません。 これは不利なことばかりではありません。

みなかみ町や川場村の制度を使う方は、町内・村内の業者から選ぶしかありません。選択肢が限られるので、金額が下がりにくくなります。

沼田市の方は、市内の業者でも、市外の業者でも、自由に選べます。2社から3社、同じ条件で見積もりを取って比べられます。

比べるときに見るのは、金額ではなく中身です。

確認する項目見るところ
塗る回数下塗り・中塗り・上塗りの3回が入っているか
塗料の商品名「シリコン」ではなく具体的な商品名が書いてあるか
使用量何缶使うかが書いてあるか
洗浄と殺菌苔がある場合、薬剤処理が別項目になっているか
足場斜面地の割増が明記されているか

逆に「外壁塗装工事 一式」で金額だけが書かれた見積書は、並べても比べる材料がありません。

中間マージンのない業者に頼む

外壁塗装の仕事は、看板を出している会社が受けて、実際に塗るのは下請けの職人という形がよくあります。このとき、受けた会社の取り分が工事費に乗ります。工事費の2割から4割というところです。

現場に入る職人も塗料も工程も同じなのに、どこに頼んだかで総額が変わるのは、この部分です。

塗料は「あと何年住むか」から選ぶ

塗料にはグレードがあります。ウレタンは8年から10年で30坪あたり60万〜80万円、シリコンは10年から15年で70万〜100万円、ラジカル制御型は12年から16年で80万〜110万円、フッ素は15年から20年で100万〜140万円が目安です。

判断の基準は、あと何年その家に住むかです。

この先20年を見ているなら、長持ちする塗料を一度で済ませたほうが、安い塗料で2周するより総額が下がります。足場を1回しか組まずに済むからです。足場代が高くつく斜面地の家では、この差がさらに開きます。

反対に、10年ほどで建て替えや住み替えを考えているなら、高いグレードを選んでも使い切れません。

塗り替えどきの見極め方|段丘の家の場合

ご自分でできる確認をお伝えします。

まず北面を見てください

沼田市では、北面がいちばん情報を持っています。

川沿いの低い土地なら、湿気が抜けずに苔や藻が出ます。台地の上なら、風と砂塵で塗膜が削られます。白沢・利根なら凍害が出ます。どの地域でも、北面に先に出ます。

北面で見るもの判断
緑や黒の汚れ苔・藻。薬剤処理が必要
手でさわって粉がつく塗膜が寿命
表面がざらつく風で削られている
塗膜がふくれている内部に水が入っている
ぽろぽろ剥がれる凍害が進んでいる

全体を見るときの4つの確認

壁に水をかけてみてください。玉にならずにしみ込めば、防水の性能が落ちています。ひび割れは、髪の毛ほどの幅なら様子見でかまいませんが、はがきが入るくらい開いていたら早めに手を入れたほうがいいです。サッシまわりのシーリングが切れていたり硬くなっていたら、ここも対応が必要です。そして屋根を下から見上げて、棟の板金が浮いていないか、釘が飛び出していないかを確認してください。

待てる症状と待てない症状

症状判断
チョーキング・色あせ・ツヤの消失半年から1年は待てる
薄い苔・藻待てるが、広がる前のほうが処理が楽
幅0.3ミリ以上のひび割れ早めに。雨水が入って下地が傷む
シーリングの切れ・剥離早めに。サッシから水が入る
塗膜の剥がれ・浮き早めに。下地が露出している
棟板金の浮きすぐに。風で飛ぶおそれ

線を引くなら、水が入っているかどうかと、風で飛ぶおそれがあるかどうかです。この2つは待てません。放っておくと塗って終わる工事ではなくなり、板金の交換や木部の補修が加わって金額が膨らみます。

来年度に向けて今からできること

沼田市の制度を使う可能性がある方へ、今からできる準備をお伝えします。

耐震診断から始めてください

昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅にお住まいなら、耐震改修補助金(5分の4・上限100万円)の対象になる可能性があります。

ただし、この補助金を受けるには耐震診断で耐震性が不足していると判定されることが前提です。診断を受けていないと申請できません。

沼田市には耐震診断者派遣事業があり、診断費が無料になります。ただし先着2名という小さな枠です。今年度の募集は終わっています。

やること時期
耐震診断者派遣の申込み令和9年4月(先着2名)
診断を受ける診断後
耐震改修補助金の申請診断結果が出てから
工事交付決定後

先着2名です。 4月に入ったらすぐに建築住宅課へ電話してください。

外壁塗装の時期を耐震改修に合わせる

耐震改修をやる予定があるなら、外壁塗装の時期をそこに合わせる価値があります。

足場代が1回で済みます。斜面地の家なら、この差が大きくなります。壁を剥がす工事があるなら、戻したあとに塗るほうが合理的です。

ただし、外壁の傷みが先に進んでしまう場合は別です。シーリングが切れている、ひび割れから水が入っている。こういう家は待てません。

判断には、今の状態を知ることが必要です

耐震改修を待つべきか、先に塗るべきか。この判断は家の状態で変わります。

診断だけでも受けておくと、見通しが立ちます。耐震診断は家の構造を見るもの、外壁診断は外装の状態を見るものです。どちらも別の話なので、両方見てもらって構いません。

よくあるご質問

来年度には沼田市にも補助金ができる可能性はありますか

制度は年度ごとに見直されるので、可能性はあります。

ただ、沼田市は公式ページに「実施しておりません」と書いているところです。近い将来に塗装向けの制度を作る動きがあるようには見えません。

「来年できるかもしれないから待つ」という判断はおすすめしません。待っているあいだに外壁の傷みが進んで、工事の範囲が広がるほうが損になります。

みなかみ町の業者に頼めば、みなかみ町の補助金が使えませんか

使えません。みなかみ町の制度は、みなかみ町に住所登録をしている方が対象です。沼田市民は対象になりません。

業者の所在地ではなく、住んでいる人の住所で決まります。

遮熱塗料を塗れば、何かの補助金が出ませんか

沼田市の住宅用再生可能エネルギー補助金は、太陽光発電や蓄電池などの設備が対象です。塗装は対象設備に入っていません。

国の省エネ関連の事業も、断熱材や高断熱窓などの断熱改修が対象です。遮熱塗装だけでは基準を満たしません。

遮熱塗料に意味がないわけではありません。夏場の2階の暑さが気になる方には効果があります。ただ、補助金の対象ではないということです。

苔が出ている壁は、塗る前に何をしてもらえばいいですか

高圧洗浄だけでは足りません。専用の薬剤で殺菌する工程が必要です。

見積書に「高圧洗浄」としか書いていない場合、「苔の殺菌処理は入っていますか」と聞いてください。入っていないと、塗ってから1年か2年で同じ場所に苔が戻ります。

沼田市の川沿いの低い土地や、北側の壁に苔が出ている家では、ここが仕上がりの持ちを決めます。

まとめ

結論をおさらい

項目内容
外壁塗装に使える市の補助金なし(市が公式ページに明記)
耐震改修補助金5分の4・上限100万円(昭和56年5月31日以前の木造住宅)
耐震診断者派遣診断費無料(先着2名)
住宅用再生可能エネルギー設置補助設備ごとに1万〜5万円(受付中)
リフォーム相談窓口建築住宅課 0278-23-2111

沼田市で外壁塗装をするときに押さえること

1つ目は、業者を自由に選べることです。 補助金がないので所在地の縛りがありません。2社から3社、同じ条件で見積もりを取って比べられます。

2つ目は、足場代です。 段丘の斜面や段差のある敷地では、足場代が平らな敷地より上がります。だからこそ外壁と屋根を同時にやって、1回で済ませる価値が大きくなります。

3つ目は、霧と苔です。 湿度85パーセント以上では塗れません。霧の出る朝は作業の開始が遅れます。工期が延びることを嫌がらない業者を選んでください。そして苔が出ている壁には、高圧洗浄だけでなく薬剤での殺菌が必要です。

まずは北面を見てください

沼田市の家は、北面に先に答えが出ます。

川沿いなら苔と藻。台地の上なら風による削れ。白沢・利根なら凍害。どこにお住まいでも、北側の壁がいちばん情報を持っています。

手でさわって粉がつくか。緑や黒の汚れが広がっていないか。塗膜がふくれていないか。これはご自分で確認できます。

ただ、ひび割れの幅が0.3ミリを超えているかどうか、苔の根が塗膜まで入っているかどうか、屋根の板金がどうなっているか。ここは見ないと分かりません。地上から見える範囲と、足場に上がって見える範囲は、まったく違います。

とはいえ、業者に連絡するのは気が重いと思います。一度呼んだら断りづらくなるんじゃないか。まだ何も決めていないのに話が進んでしまうんじゃないか。そう身構えてしまうのは、当然のことです。

うちには営業マンが1人もいません。伺うのは、実際に塗る職人です。その場で契約を迫ることはありません。

見たうえで「今年はまだ要りません」とお伝えして帰ることもあります。苔が塗膜のどこまで入っているか、北面の塗膜がまだ生きているか、お住まいの段丘面ならどんな下地処理が要るか。現場を見て分かることを、見てお伝えするのが仕事です。

外壁診断もお見積りも無料です。

まずは、家を見せてください。判断は、そのあとで大丈夫です。

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