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【昭和村】外壁塗装の補助金は工事費の10%で最大20万円もらえるので解説

「昭和村で外壁を塗り替えたいけれど、村から補助は出るんだろうか?」

そう思って調べている方に、先にお答えします。

昭和村で外壁塗装に使える補助金はあります。制度名は「昭和村住宅リフォーム補助金」です。

補助率は工事費の10パーセント、上限20万円。外壁の塗装も屋根の塗装も、対象工事に列挙されています。

ただ、昭和村ならではの注意点が二つあります。

一つは、農業用の建物が対象外だということ。 倉庫、作業場、車庫。敷地内にこうした建物が並ぶお宅は村内に多いはずですが、補助が出るのは個人住宅の部分だけです。見積書の作り方を間違えると、審査で差し戻されます。

もう一つは、この補助金が一度限りだということ。 当該住宅について生涯1回です。どの工事に充てるかを、先に決めておく必要があります。

そして、レタスやこんにゃくを作っておられる方には、もう一つ悩みがあると思います。農繁期に工事の立ち会いができない、という問題です。

塗装は2週間前後かかります。昭和村の冬は塗装に向きません。農閑期と施工適期が、きれいに噛み合わないんです。

書いているのは、高崎市片岡町を拠点に、昭和村もまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。二代目の塗装職人で、うちには営業マンが一人もいません。

この記事では、制度の中身と申請の手順に加えて、農家住宅で気をつける対象範囲と農繁期を避けた工期の組み立て方までお伝えします。診断は無料ですので、段取りの相談だけでも構いません。

昭和村で外壁塗装に使える補助金の中身

まず、この制度がどういう性格のものかを押さえておきます。

住環境の向上と村内業者の支援が目的

昭和村住宅リフォーム補助金は、村民の住環境の向上を図るために行う住宅の修繕、改築、増築等のリフォーム工事費用の一部を補助する制度です。

そして、対象になるのは村内業者が施工する工事に限られます。

住まいをよくすることと、村内の事業者を支えること。この二つが目的になっているわけです。

だから「村内業者」という条件が外せません。ここは後ほど詳しく書きます。

外壁と屋根の塗装は対象工事に入っています

補助金を調べるとき、多くの方が最初に不安に思うのが「自分がやりたい工事は本当に対象なのか」という点です。

昭和村の利用案内には、対象工事として次のようなものが列挙されています。

対象になる工事
屋根の葺き替え・塗装
外壁の張替え・塗装
内装工事
浴室の改修
キッチンの改修
給排水工事
電気工事
断熱化工事

外壁も屋根も、「塗装」がそのまま入っています。

遮熱塗料でなければダメ、といった性能条件もありません。一般的な塗り替えで使えます。

昭和村の古い農家住宅では、トタン屋根や波板の屋根を見かけます。塗装で延命できる段階なら塗装、限界を超えていれば葺き替え。どちらも対象工事に入っているので、状態に応じて選べます。

対象外の工事もはっきり決まっています

一方で、対象にならない工事も定められています。

対象外になる工事
新築
車庫の建築
外構工事
カーテンの交換
太陽光発電システム
電化製品の購入

車庫と外構が対象外である点は、昭和村では特に重要です。

敷地が広く、母屋のほかに車庫や倉庫が建っているお宅が多いためです。ここは章を分けて詳しく書きます。

補助額は工事費の10パーセント・上限20万円

金額の話をします。ここは数字の見え方に惑わされないよう、正確にお伝えします。

上限に届くのは工事費200万円から

補助金の額は、補助対象工事費用の10パーセント。1,000円未満は切り捨てです。上限は20万円。

そして対象になるのは、税込20万円以上の工事です。

計算はシンプルで、工事費の1割が戻ってくると考えてください。

対象工事費(税込)補助額
20万円2万円
50万円5万円
100万円10万円
150万円15万円
200万円20万円(上限に到達)

一般的な戸建ての外壁塗装は、外壁のみで50万円から150万円、外壁と屋根をまとめると100万円前後が相場です。

つまり、外壁塗装の補助額は5万円から15万円程度になります。

「上限20万円」という数字は目を引きますが、そこに届くには200万円の工事が必要です。外壁塗装だけでは届きません。

ここは正直にお伝えしておきます。期待していた額と違ったとしても、契約してから知るより、今知っておいたほうがいいはずです。

近隣の自治体と比べた位置づけ

自治体補助率上限100万円の工事での補助額
昭和村10パーセント20万円10万円
高山村20パーセント50万円20万円
長野原町20パーセント20万円20万円
東吾妻町10パーセント30万円10万円
高崎市30パーセント20万円20万円

補助率としては、標準的な水準です。

ただ、昭和村の制度には条件の緩やかさがあります。所得制限も築年数の条件もなく、対象工事の幅も広い。そこは使いやすい部分です。

屋根とまとめれば補助額も上がります

補助率が定率なので、工事費が上がれば補助額も上がります。

外壁だけ80万円なら8万円。外壁と屋根をあわせて120万円なら12万円です。

そして塗装工事には、足場という事情があります。外壁も屋根も、足場を組まないと工事ができません。戸建て一棟の足場代は15万円から25万円程度です。

外壁を塗った三年後に屋根を塗るとなると、この足場代をもう一度払うことになります。

屋根の状態が「あと数年で塗り替え時期」なら、一緒にやったほうが総額は下がり、補助額も増えます。 一石二鳥になるのは、こういうケースです。

逆に、屋根がまだ十分もつのなら、無理に勧めることはしません。うちには営業マンがいないので、工事を増やす動機がないんです。診断して、必要なら必要と言い、必要でなければそう言う。それだけです。

一度限りだから、使い先を選んでください

金額の話をしたうえで、もう一つ押さえてほしいことがあります。

利用案内には、はっきりこう書かれています。

当該住宅について補助金の交付は一度限りです。

年度が変わっても、二度目はありません。住宅に対して生涯1回です。近隣では長野原町が5年ごとに使える形へ変わりましたが、昭和村は一度限りのままです。

しかも定率10パーセントですから、小さな工事で使えば小さな額しか戻りません。給排水工事で30万円かかって3万円を受け取ると、その後に外壁塗装をしても、10万円を受け取る機会は残っていません。

これから10年で何に手を入れるかを、先に洗い出してください。 水回り、内装、外壁、屋根。並べてみて、いちばん金額の大きいものに充てるのが合理的です。

外壁塗装は、住宅のリフォームのなかでも金額が大きく、しかも必ず一度は必要になる工事です。使いどころとしては相性がいいと思います。

ただし、順番を逆にしないでください。「補助金があるから塗る」ではなく、「塗るべき時期だから補助金を使う」。まだ塗膜が機能しているうちに塗り直しても、寿命を前倒しするだけです。判断の基準は、補助金ではなく家の状態です。

農家住宅で気をつけたい対象範囲

ここが、昭和村でいちばん間違いが起きやすい部分だと思います。

農業用の倉庫・作業場・車庫は対象外

対象外の工事に「車庫の建築」「外構工事」が挙げられています。そして対象住宅は「村民が所有する村内の個人住宅」と定義されています。

つまり、住宅ではない建物は対象になりません。

  • 農機具を入れる倉庫
  • 選別や出荷の作業場
  • コンテナやパレットを置く小屋
  • 車庫、物置
  • ブロック塀、門扉、カーポート

こうした建物の塗装や補修は、補助の対象外です。

昭和村はレタスやこんにゃくの産地で、敷地内に作業場や倉庫を持つお宅が多くあります。母屋を塗るついでに、倉庫の錆びたトタンも塗ってほしい——という相談は、実際によく受けます。

工事としては当然お受けできます。ただ、その分は補助の対象にならない、ということです。

母屋と離れが並ぶ敷地はどう扱われるか

もう一つ、昭和村で多いのが母屋と離れが並んでいる敷地です。

対象になるのは「個人住宅」ですから、居住用の建物であることが前提になります。離れを住まいとして使っているのか、物置として使っているのかで扱いが変わる可能性があります。

そして店舗等の併用住宅は、個人住宅部分のみが対象とされています。作業場と母屋が一体になっている構造の場合、按分の考え方が出てきます。

ここは書面だけでは判断がつきません。申請の前に建設課へ相談してください。 現地の状況を伝えたうえで、どこまでが対象かを確認するのが確実です。

見積書は建物ごと・部位ごとに分けてもらう

対象と対象外が混ざる場合、見積書の作り方が結果を左右します。

「外壁塗装工事 一式 1,200,000円」

この一行だけでは、母屋の分と倉庫の分が分かりません。審査する村の側も、対象部分の金額を算出できません。

母屋の外壁、母屋の屋根、倉庫、外構。この単位で金額を分けてもらってください。

業者に言えばやってくれることです。むしろ、補助金の申請に慣れている業者なら、言われる前に分けています。

見積書を見たときに項目が分かれているかどうかは、その業者が地元の制度をどれだけ扱っているかの目安にもなります。

あなたは対象になるか|三つの条件

条件はシンプルで、三つだけです。

村に住民登録があり、住宅を所有していること

一つ目は、昭和村に住民登録があり、対象住宅を所有していることです。

所有者であることが求められるので、借家にお住まいの方は対象になりません。対象住宅から賃貸住宅と事業用が除外されているのも、同じ理由です。

なお、所得制限も築年数の条件もありません。住民登録があって持ち家であれば、そこは問われません。

全世帯員に村税等の滞納がないこと

二つ目は、住宅所有者および全世帯員に村税等の滞納がない方という条件です。

ここは昭和村で特に注意してほしいところです。

申請者本人だけではありません。全世帯員が対象です。

昭和村では、二世帯・三世代で暮らしているお宅が少なくありません。世帯員が多ければ、それだけ確認すべき人数も増えます。

そして「村税等」という書き方なので、村税だけでなく、村に納めるものが広く含まれる可能性があります。

同居しているご家族の分まで含めて、未納がないかを確認してから申請してください。心当たりがあれば、先に納めておくのが確実です。

村の他の助成制度と併用できません

三つ目は、工事について村の他の助成制度等を受けない方という条件です。

同じ工事に、村の複数の制度を重ねることはできません。

昭和村には住宅関連の別の制度もありますので、どちらを使うのが得か、工事内容によって変わります。迷ったら建設課に相談してみてください。

村内業者という条件と業者選びの考え方

ここを外すと、他の条件をすべて満たしていても補助は受けられません。

村内業者が施工する工事であること

対象になるのは、村内業者が施工する工事です。

「昭和村でも工事してますよ」という言い方をする業者は多いですが、判断されるのは施工エリアではありません。

見積もりを取る段階で、はっきり聞いてください。

「御社は昭和村の住宅リフォーム補助金の対象業者になりますか」

この一言を確認するだけで済みます。判断に迷う場合は、建設課に聞けば教えてもらえます。

契約書にハンコを押す前に、必ず確かめてください。ここを確認しなかったせいで10万円を取り逃がすのは、あまりにもったいない。

補助金だけで業者を決めないでください

そのうえで、老婆心から申し上げます。

「補助金が使える業者」という条件から入って一社に絞ってしまうと、比較する相手がいなくなります。

補助は工事費の10パーセントです。100万円の工事で10万円。

一方で、外壁塗装の見積金額は、業者によって数十万円変わります。同じ家、同じ塗料でも、です。

まず複数社から見積りを取って、工事の中身と金額を比べる。 そのうえで、補助金を使えるならそれも取りにいく。この順番が、結果的にいちばん損をしません。

農家住宅の施工に慣れているかを見る

昭和村ならではの視点を、もう一つ。

農家住宅は、一般的な住宅地の家とは条件が違います。

  • 敷地が広く、母屋・離れ・倉庫が並んでいる
  • 大型の農機具が出入りするため、足場や資材置き場の配置に配慮が要る
  • 農繁期は工事の立ち会いが難しい
  • トタン屋根や波板、モルタル外壁など、古い仕様が残っている

こうした条件を理解している業者かどうかは、見積りの打ち合わせで分かります。

「トラクターの出入りはどのあたりですか」「収穫の時期はいつですか」——こういう質問が出てくる業者なら、農家住宅を扱ってきた人間です。

申請から補助金交付までの流れ

ここからは、実際の手続きです。

工事着手前に建設課へ提出する

昭和村の利用案内には、こう書かれています。

申請は工事の着手前に提出が必要です。

着工してからでは間に合いません。ここが最も多い失敗なので、後ほど改めて書きます。

流れは三段階です。

  1. 工事着手前に、申請書を役場建設課へ提出
  2. 内容に変更が生じた場合は、工事着手前に変更申請書を提出
  3. 工事完了後、速やかに交付請求書を提出

申請書などの様式は、村のホームページからダウンロードできます。

郵送では受付できません

もう一つ、押さえておきたい点があります。

郵送での申請は受付できません。

村役場の建設課へ直接持参する必要があります。

問い合わせ・提出先内容
昭和村役場 建設課 整備係電話 0278-25-3421(直通)
FAX0278-24-5254
役場代表0278-24-5111

昭和村は南北に広い村です。糸井や川額のあたりから役場まで行くのは、それなりの移動になります。

平日の日中に一度は役場へ行く必要があると考えて、段取りを組んでください。書類の不備で二度足になるのは避けたいので、持っていく前に電話で必要書類を確認しておくことをおすすめします。

受付期間と予算は確認が必要です

一点、正直にお伝えしておきます。

村が公開している利用案内には、受付期間と予算枠が明記されていません。年度ごとの受付開始日や締切、予算が尽きた場合の扱いが読み取れないのです。

年度表記のない恒常的な制度と見えますが、今年度の受付状況と予算の残りは、建設課(0278-25-3421)に確認してください。

検討を始めた時点で一度電話しておけば、無駄な段取りを避けられます。

この制度で失敗する人の共通点

書類の不備は直せます。でも、これから書くことは取り返しがつきません。

着工してから申請を知る

一番多い失敗です。

塗装工事では、契約から着工までの間に足場屋の日程を押さえます。業者としては早く足場を組みたい。お客様も早く終わらせたい。

そして農家のお宅では、もう一つ事情が加わります。**「天気と農作業の合間に工事を入れたい」**という都合です。

段取りを急ぐあまり、申請を後回しにしてしまう。足場が組まれた時点で着工とみなされ、対象外になります。

補助金を使うつもりなら、見積りの段階で業者に伝えてください。 そして契約の時点で「申請が済むまで着工しないでください」と、はっきり伝えておいてください。

一度限りの枠を小さな工事で使ってしまう

こちらは、失敗というより判断ミスです。

一度限りの制度で、しかも定率です。小さな工事で使えば、小さな額しか受け取れません。

給湯器の交換で3万円を受け取ってから、外壁塗装で10万円を受け取ることはできません。

その家に対して使えるのは一度だけ。金額の大きい工事に充てるのが基本です。

対象外の工事を混ぜた見積書を出してしまう

前の章でも書きましたが、繰り返します。

母屋の塗装と倉庫の塗装を一つの項目にまとめた見積書では、対象部分の金額が分かりません。

外構も同じです。ブロック塀や門扉は対象外なので、分けておく必要があります。

審査で差し戻されると、その分だけ着工が遅れます。農繁期との兼ね合いを考えると、この遅れは痛い。見積書の段階で分けてもらってください。

農繁期を避けた工期の組み立て方

ここは、昭和村の読者に向けて特にお伝えしたい話です。

レタスとこんにゃくの繁忙期と塗装工期

昭和村はレタスの生産で知られ、こんにゃくの栽培も盛んです。

レタスは春から秋まで作付けが続き、こんにゃくは秋に収穫期を迎えます。つまり、春から秋にかけては、ずっと畑の仕事があるということです。

一方で、外壁塗装には工期があります。外壁と屋根をまとめると、足場の設置から解体まで2週間前後。天候が悪ければ延びます。

「農閑期の冬にやってしまいたい」と考えるのは、自然なことだと思います。

ところが冬の昭和村は塗装に向きません

しかし、ここで問題が出ます。

塗料には、施工できる気温の下限があります。一般的に気温5度以下では塗装を避けるのが基本です。乾燥が進まず、無理に工程を進めると密着不良を起こします。

昭和村は赤城山の北西麓にあり、標高が高い土地です。冬の朝晩の冷え込みは、平野部とはまるで違います。積雪もあります。

日中の限られた時間しか作業できず、工期は大きく延びます。塗膜の品質という面でも、おすすめできません。

つまり、農閑期と施工適期が、きれいに噛み合わないのです。

現実的な狙い目は春先と晩秋、そして「不在でもできる工程」

では、どうするか。

考え方は二つあります。

一つは、季節の端を狙うこと。 3月下旬から4月上旬、あるいは10月下旬から11月上旬。畑の仕事が立ち上がる前、または落ち着いたあとで、まだ気温が保てる時期です。ここは毎年、塗装業者の予定が埋まりやすい時期でもあるので、早めの相談が要ります。

もう一つは、立ち会いが必要な工程を絞ることです。

これは、あまり知られていないかもしれません。塗装工事のあいだ、ずっと家にいる必要はありません。立ち会いをお願いしたいのは、次の場面だけです。

場面立ち会い
着工前の打ち合わせと色決め必要
足場の設置日できれば在宅が望ましい
高圧洗浄の日窓の開閉があるため連絡を取れる状態が望ましい
下塗り・中塗り・上塗り不要
足場の解体日できれば在宅が望ましい
完工確認必要

塗っている期間、施主が畑に出ていても工事は進みます。

事前に鍵の扱い、水道と電源の使用、資材置き場、トラクターの動線について決めておけば、日中不在でも問題なく施工できます。

農繁期でも工事はできます。ただし段取りが要る。 これが結論です。

だからこそ、工期の相談は早めにしてほしいんです。「収穫が終わる頃に」と漠然と考えていると、業者の予定が埋まり、気温が下がり、翌年に持ち越しになります。

昭和村の気候と、塗り替えどきの見極め方

制度と工期の話が続いたので、本業の話をさせてください。補助金の10万円より、塗り替えの時期を間違えないことのほうが、金額への影響が大きいからです。

日照時間の長さは、紫外線の強さでもあります

昭和村が高原野菜の産地として成り立っているのは、気候の条件があるからです。標高と日照。レタスが育つのは、日がよく当たる土地だからです。

ただ、これは外壁にとっては厳しい条件でもあります。

日がよく当たるということは、紫外線をよく浴びるということです。

さらに標高が高くなるほど、地表に届く紫外線の量は増えます。空気の層が薄くなり、大気で吸収される分が減るためです。

紫外線は、塗膜の樹脂を分解します。色あせ、つやの消失、そしてチョーキング。これらはすべて紫外線による劣化です。

作物には恵みでも、外壁には負担。同じ日照が、真逆に働くわけです。

冬の凍害が塗膜を内側から壊します

もう一つが、冬の冷え込みです。

外壁のひび割れや劣化した塗膜から、雨水がしみ込みます。それが夜間に凍ると、水は膨張します。朝になって溶ければ、また縮む。

これを冬のあいだ毎日のように繰り返すと、内側から外壁材や塗膜が押し広げられていきます。

症状としては、塗膜の浮きや剥がれ、外壁表面のぼろぼろとした崩れとして出てきます。

紫外線で塗膜を弱らせ、冬の凍結で内側から壊す。 昭和村の外壁は、この二つに同時にさらされています。

だから私は、カタログの「耐用年数15年」という数字をそのまま信じません。あれは標準的な条件での数値です。平野部の目安が、この村にはそのまま当てはまりません。

塗り替えのサインは触れば分かります

「うちはまだ大丈夫か」を判断する目安を挙げます。

症状意味するところ
チョーキング(手で触ると白い粉がつく)塗膜の樹脂が劣化している。日当たりのよい面で出やすい
色あせ・つやの消失紫外線による劣化が進んでいる
ひび割れ(クラック)冬に水が入る入口になる。放置は禁物
コーキングの切れ・肉やせ目地から雨水が入るおそれ。塗装より先に処置が必要
塗膜の膨れ・剥がれすでに水が回っている可能性。早めの診断を
外壁表面のぼろぼろとした崩れ凍害が進んでいる可能性。塗装だけでは済まないことも
トタン屋根の赤錆・穴あき塗装で延命できる段階か、葺き替えが必要かの判断が要る

一番簡単なのは、外壁を手のひらでなでてみることです。白い粉がつくようなら、塗膜が役目を終えかけています。

そしてトタン屋根のお宅では、錆の進み方を見てください。 表面の赤錆なら塗装で止められますが、穴が開いているようなら葺き替えの検討が要ります。どちらも補助の対象工事に入っているので、状態次第で選べます。

ただ、これはあくまで目安です。同じ家でも、南面と北面ではまるで傷み方が違います。四面を見ないと、本当のところは分かりません。

見積書は金額ではなく工程を見る

相見積もりを取ったら、金額を横に並べたくなります。でも、そこから見てほしいのは総額ではありません。

総額より先に見るべき七つの項目

工程です。

  • 下地処理の内容が書かれているか(高圧洗浄だけで済ませていないか)
  • 何回塗るのか(下塗り・中塗り・上塗りの3回が基本)
  • 使う塗料の商品名と、必要な缶数が書かれているか
  • コーキングは打ち替えか、増し打ちか
  • 付帯部(雨樋、破風、軒天など)が含まれているか
  • 足場の設置と解体が項目として入っているか
  • 塗る面積(平米数)の根拠が書かれているか

安い見積書は、たいていこのどこかが抜けています。抜いているのではなく、書いていないだけのこともあります。だから聞いてください。

トタン屋根は錆止めの工程を確認する

昭和村の古い住宅では、トタンや鋼板の屋根を見かけます。

この場合、錆止め(さび止め塗料)の工程が入っているかを必ず確認してください。

既存の錆を落とし、錆止めを塗り、そのうえで仕上げる。この手順を踏まないと、塗ってから数年で錆が浮いてきます。

見積書に「ケレン」「錆止め」という項目があるか。ここを見てください。

下地処理こそが仕上がりを決める

私が現場で一番大事にしているのは、下地です。

どんなに高い塗料を使っても、下地の処理が甘ければ数年で剥がれます。逆に、下地さえきちんと作れば、塗料の性能は素直に出ます。

昭和村のように凍結融解を繰り返す土地では、この差がはっきり出ます。ひび割れを埋めずに塗る、洗浄が不十分なまま塗る。平野部なら数年もつかもしれませんが、この村ではもっと早く剥がれます。

素材によって塗料も変えます。同じ「外壁」でも、モルタルとサイディングでは必要な処理も塗材もまったく違います。

「全部これで塗ります」という提案が出てきたら、なぜその塗料なのかを聞いてみてください。

よくあるご質問

制度と対象について

Q. 外壁塗装は本当に対象になりますか

対象です。村の利用案内に、対象工事として「外壁の張替え・塗装」「屋根の葺き替え・塗装」が列挙されています。遮熱塗料などの性能条件もありません。

Q. 所得や築年数の条件はありますか

ありません。昭和村に住民登録があり対象住宅を所有していること、全世帯員に村税等の滞納がないこと、村の他の助成制度を受けないことが条件です。

Q. 農機具の倉庫や作業場も塗ってもらえますか

工事としてはお受けできますが、補助の対象にはなりません。対象住宅は「個人住宅」と定義され、車庫の建築や外構工事は対象外とされています。見積書で母屋と分けておく必要があります。

Q. 母屋と離れがある場合はどうなりますか

居住用の建物であることが前提になります。離れの使い方によって扱いが変わる可能性があるため、申請前に建設課(0278-25-3421)へご相談ください。併用住宅は個人住宅部分のみが対象です。

Q. 一度使ったら二度目は使えませんか

使えません。当該住宅について補助金の交付は一度限りです。どの工事に充てるかを、先に決めておいてください。

金額について

Q. いくら戻ってきますか

補助対象工事費用の10パーセントで、上限は20万円です。100万円の工事なら10万円になります。対象になるのは税込20万円以上の工事です。

Q. 外壁塗装だけで上限20万円に届きますか

届きません。上限に達するには工事費200万円が必要です。外壁塗装の相場は50万円から150万円なので、補助は5万円から15万円程度が現実的です。

Q. 屋根も一緒に塗ったほうが得ですか

屋根が塗り替え時期に近いなら、そのほうが得です。工事費が上がるので補助額も増え、足場代が一度で済みます。屋根がまだもつなら、無理に一緒にやる必要はありません。

手続きと工期について

Q. 申請はいつすればいいですか

工事の着手前です。村の案内にも「申請は工事の着手前に提出が必要です」と明記されています。足場を組んでからでは間に合いません。

Q. 郵送で申請できますか

できません。村役場の建設課へ直接持参する必要があります。書類の不備で二度足にならないよう、持っていく前に電話で必要書類を確認しておくことをおすすめします。

Q. 受付期間や予算枠はありますか

村の利用案内には明記されていません。今年度の受付状況と予算の残りは、建設課(0278-25-3421)にお問い合わせください。

Q. 農繁期でも工事はできますか

できます。立ち会いをお願いしたいのは、着工前の打ち合わせと色決め、足場の設置日と解体日、完工確認です。塗装の工程中は日中不在でも進められます。鍵の扱いや資材置き場、農機具の動線を事前に決めておけば問題ありません。

Q. 冬に工事をお願いできますか

おすすめしません。気温5度以下では塗料が乾かず、密着不良の原因になります。昭和村の冬は冷え込みが厳しいため、春先か晩秋を狙うほうが仕上がりは安定します。

相談について

Q. 昭和村も対応エリアですか

対応しています。高崎市片岡町を拠点に、昭和村を含む群馬県全域と埼玉県北部に伺っています。

Q. 他社の見積書を見てもらえますか

歓迎します。工程が書かれているか、塗料の缶数が合っているか、下地処理と錆止めが入っているか。職人の目で見て、正直にお伝えします。他社さんを否定するためではなく、あなたが判断するための材料としてです。

Q. 診断だけ、見積もりだけでもいいですか

構いません。診断の結果、「まだ塗らなくて大丈夫です」とお伝えすることもあります。まだもつ家を塗るのは、お客様にとっても私たちにとっても意味がないからです。

まとめ

昭和村で外壁塗装に使える補助金について整理しました。

制度の内容をおさらい

  • 制度名は「昭和村住宅リフォーム補助金」。 外壁と屋根の塗装は対象工事に列挙されています
  • 補助率は工事費の10パーセント、上限20万円。 税込20万円以上の工事が条件です
  • 上限に届くのは工事費200万円から。 外壁塗装だけなら5万〜15万円程度が現実的です
  • 交付は当該住宅について一度限り
  • 所得制限も築年数の条件もありません
  • 全世帯員に村税等の滞納がないことが条件。 三世代同居の場合は人数分の確認が要ります
  • 農業用の倉庫・作業場・車庫、外構工事は対象外
  • 業者は村内業者であること
  • 工事着手前の申請が必須。 郵送は受付できません
  • 受付期間と予算は建設課への確認が必要です

昭和村で押さえたい三つのこと

一つ目は、見積書を建物ごとに分けること。 母屋、倉庫、外構。混ぜた見積書では対象部分の金額が分からず、差し戻されます。

二つ目は、一度限りの枠を大きな工事に充てること。 定率10パーセントですから、小さな工事で使えば小さな額しか戻りません。

三つ目は、工期を早めに相談すること。 農繁期と施工適期が噛み合わないのが、この村の事情です。春先と晩秋は業者の予定が埋まりやすい。そして立ち会いの段取りを決めておけば、農作業と並行して工事は進められます。

まずは家の状態を知るところから

そのうえで、「そもそも、うちは今が塗り替えの時期なのか」から迷っている方も多いと思います。

これは、文章では答えられません。同じ築15年でも、立地と方角と外壁材で状態はまるで違います。昭和村は日照が強く、冬の凍害もある土地ですから、平野部の目安も当てはまりません。

とはいえ、業者に連絡するのは気が重いと思います。一度呼んだら断りづらくなるんじゃないか。まだ何も決めていないのに話が進んでしまうんじゃないか。そう身構えてしまうのは、当然のことです。

うちには営業マンが一人もいません。伺うのは、実際に塗る職人です。その場で契約を迫ることはありません。

診断して、「まだ塗らなくて大丈夫ですよ」とお伝えして帰ることもあります。一度限りの補助金なのですから、急いで使う必要はありません。あと何年もつかが分かるだけでも、判断の材料になるはずです。

外壁診断もお見積りも無料です。農作業の合間で構いませんので、まずは家を見せてください。判断は、そのあとで大丈夫です。

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