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【結論】南牧村の外壁塗装に使える補助金はありません!!

【結論】南牧村の外壁塗装に使える補助金はありません!!

「南牧村で外壁塗装をするのに、村の補助金はあるのかな..?」
「検索すると耐震改修で100万円と出てくるけれど、これは使えるんだろうか..?」

そう思って調べている方に、先にお答えします。

群馬県甘楽郡南牧村に、住宅の外壁塗装に使える村の補助金はありません。

そして「上限100万円」の耐震改修補助は、長野県の南牧村(みなみまきむら)のものです。群馬県の南牧村(なんもくむら)ではありません。

南牧村は全国に2つあります。漢字が同じで、読み方が違います。検索するとこの2つが混ざって出てきます。

村のホームページ、群馬県の「ぐんま暮らし」が公開している令和8年4月時点の支援施策一覧、群馬県住宅供給公社の支援制度一覧、村の空家等対策計画。この4つを全部確認しました。どこにも塗装の補助はありません。

ただ、1つだけ可能性が残る制度があります。定住促進奨励金です。塗装だけでは難しいのですが、条件によっては聞く価値があります。

そのうえで、この記事の本題は別のところにあります。補助金がない前提で、南牧村という土地で外壁塗装をどう考えるかです。南牧村では、石垣の上に建つ家の足場と谷の向きによる日照の2つが、金額と仕上がりを左右します。

書いているのは、高崎市片岡町を拠点に、西上州もまわって塗装をしているヤマトリフォームの登丸です。2代目の塗装職人です。

南牧村に外壁塗装の補助金はありません

まず、村の制度を全部確認した結果をお伝えします。

4つの情報源で一致しています

確認したもの結果
村公式「各種補助金」ページ掲載されている制度に塗装・外壁・屋根の記載なし
ぐんま暮らし 南牧村支援施策一覧(令和8年4月時点)住宅支援は4件。塗装の制度なし
群馬県住宅供給公社 空き家支援制度一覧解体費と家財処分費の2件のみ
南牧村空家等対策計画文書中に「塗装」の語が1つもない

探し方が悪いのではありません。ないものはありません。

一般の住宅リフォーム補助金。省エネ・断熱改修の補助。太陽光発電の補助。村独自の耐震改修補助。この4つは、要綱すら作られていません。

村の住宅関連制度を全部並べました

南牧村にある住宅・暮らし関連の制度は、次のとおりです。窓口はすべて移住・定住課(0274-87-2011)です。

制度名内容外壁塗装
南牧村定住促進奨励金新築50万円/20万円、増改築・改修20万円後述(条件次第)
空家等解体費補助金解体費の2分の1・上限20万円使えない
空き家家財道具等処分費補助金処分費の2分の1・上限5万円使えない
空き家バンク(古民家バンク)物件情報の提供のみ補助金ではない
なんもく暮らし体験民家使用料1か月3万円(最長2か月)お試し住宅
転入奨励金子ども1人3万円工事と無関係
行政区集会施設等の補助金改築・修理費の80パーセント以内、上限200万円個人住宅は対象外

最後の行政区集会施設等の補助金は、補助率80パーセント・上限200万円という大きな制度です。ただし対象は行政区の集会施設です。個人のお住まいには使えません。地域の公会堂や集会所を塗り替える場合には使える可能性があります。

近隣の町村とは事情が違います

西上州の周辺を並べると、南牧村の位置が分かります。

自治体塗装に使える制度内容
下仁田町あり空き家等改修支援 2分の1・上限100万円
甘楽町ありリフォーム補助
富岡市一部あり耐震改修のリフォーム枠
南牧村なし—

隣の下仁田町には空き家の改修に使える制度があります。南牧村にはありません。

なお、これらの制度はいずれもその町に住民登録している方が対象です。南牧村にお住まいの方が下仁田町の業者に頼んでも使えません。

検索で出る「上限100万円」は長野県です

ここが南牧村でいちばん注意が必要な点です。

南牧村は2つあります

項目群馬県甘楽郡南牧村長野県南佐久郡南牧村
読み方なんもくむらみなみまきむら
市外局番02740267
役場の代表0274-87-20110267-96-2211
住宅の窓口移住・定住課産業建設課
耐震改修の補助なし2分の1・上限100万円

漢字が同じなので、検索結果に両方が出てきます。そして長野県の南牧村には住宅耐震改修事業補助金があり、上限100万円です。

この数字を見て「南牧村にも制度がある」と思った方が、村に電話して「そういう制度はありません」と言われる。実際に起きていることです。

見分け方は市外局番と課名です

いちばん分かりやすい見分け方が2つあります。

1つ目は市外局番です。 群馬県南牧村は0274、長野県南牧村は0267です。ページに書かれている問い合わせ先の番号を見てください。

2つ目は課名です。 群馬県南牧村の住宅関係の窓口は移住・定住課です。長野県南牧村は産業建設課です。

補助金のまとめサイトは、この課名と電話番号をそのまま転載していることが多いので、ここで判別できます。

長野県の制度でも塗装は対象外です

ついでにお伝えしておきます。

長野県南牧村の住宅耐震改修事業補助金も、外壁塗装には使えません。 対象経費は耐震補強工事費、設計費、補強計画費です。昭和56年5月31日以前に着工した木造在来工法住宅で、精密耐震診断の総合評点が1.0未満のものが対象です。

つまり、どちらの南牧村でも、外壁塗装に補助金は出ません。 この結論は変わりません。

定住促進奨励金に塗装は乗せられるか

ここが唯一の可能性です。正確にお伝えします。

制度の中身

南牧村定住促進奨励金は、村に定住するために住宅を新築・増改築した方に奨励金を出す制度です。

工事の内容条件奨励金
新築延床66平方メートル以上かつ1000万円以上50万円
新築延床33平方メートル以上かつ500万円以上20万円
増改築・改修該当部分の延床33平方メートル以上かつ工事費300万円以上20万円

外壁塗装に関係するのは3行目の増改築・改修枠です。

33平方メートルという条件が壁になります

増改築・改修枠の条件をもう一度見てください。

「該当部分の延べ床面積33平方メートル以上」かつ「工事費300万円以上」

外壁塗装は、床面積を生みません。壁を塗るだけなので、延べ床面積は1平方メートルも増えません。

だから塗装だけでは、この面積要件を満たせないと考えられます。

外壁塗装だけなら延べ床面積は増えないので、面積要件を満たせません。増築なら面積が増えるので満たせる可能性があります。間取り変更を含む大規模改修も、改修した部分の面積で算定されるので可能性が残ります。

それでも聞く価値はあります

ただし、ここで終わりにしないでください。

「改修」の定義によっては、大規模な改修の一部として塗装費を工事費300万円に算入できる余地が残ります。

たとえば、水まわりを全部やり替えて、床と壁を張り替えて、あわせて外壁も塗る。この工事全体で該当部分が33平方メートル以上、工事費が300万円以上になる場合です。この場合、外壁塗装の費用も工事費の一部として数えられるかもしれません。

これは推測です。 村の交付要綱の原文を確認できていないので、断定できません。

だから最初の一歩は電話です。

移住・定住課 0274-87-2011

聞くことは2つです。

  1. 外壁塗装の費用は、増改築・改修枠の工事費300万円に算入できますか
  2. 塗装だけの工事では、面積要件を満たせませんか

電話1本、数分で終わります。大規模な改修を考えている方にとっては、20万円が出るかどうかの話になります。

村内業者の縛りがなく、事後申請です

この制度には、群馬県内でかなり異例な特徴が2つあります。

項目南牧村定住促進奨励金群馬県内の町村の一般的な制度
施工業者村内限定の要件なし町内・村内業者に限る
申請の時期工事完了・引き渡し後6か月以内着工前の申請が必須

嬬恋村、高山村、東吾妻町、みなかみ町、川場村、片品村。これらはすべて「村内・町内に本社がある業者に限る」かつ「着工前申請が絶対」です。

南牧村の定住促進奨励金は、業者の所在地を問わず、しかも工事が終わってから申請できます。使い勝手という点では、群馬県内でもっとも緩い制度です。

対象者の条件は、村に住所を有して現に居住していること、支給後も引き続き10年以上村で生活する意思と見込みがあること、世帯の村税等を完全に履行していることです。

ネットに出てくる南牧村の誤情報

「南牧村 外壁塗装 補助金」で検索すると、正しくない情報が並びます。

他の市の制度が並んでいるページ

リフォーム一括見積もりサイトの「甘楽郡南牧村のリフォーム補助金一覧」というページに、5件の制度が載っています。

そのうち南牧村の制度は0件です。

載っている制度実際の実施主体
緊急耐震対策事業(140万円)高崎市
きりゅう暮らし応援事業(20〜30万円)桐生市
高齢者住宅改造費補助事業(30万円)伊勢崎市
子育て支援型共同住宅推進事業(100万円)国(国土交通省)
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(12万円)国(環境省)

南牧村にお住まいの方は、1つも使えません。

実施主体が「群馬県」と誤記されています

同じページでは、高崎市・桐生市・伊勢崎市という市の制度に対して、実施主体を一律で「群馬県」と書いています。

これは誤りです。高崎市緊急耐震対策事業は高崎市の制度で、高崎市民しか使えません。群馬県の制度ではありません。

「群馬県の制度なら南牧村でも使えるはずだ」と読んでしまうと、完全に行き違います。

終了した制度が現役として載っています

さらに、載っている制度のうち2つは受付が終わっています。

高崎市の緊急耐震対策事業は2023年11月、桐生市のきりゅう暮らし応援事業は2023年10月、環境省の既存住宅における断熱リフォーム支援事業は2025年12月に、それぞれ受付が終わっています。

ページに情報の更新日が書かれていないので、読む側には判断がつきません。

国の制度を村の制度として並べているページもあります

別のサイトでは「甘楽郡南牧村で使える外壁塗装の補助金」という見出しの下に、国の制度が3つ並んでいます。

このうち2つは2025年12月に受付が終了しています。残る1つは国の住宅省エネ関連の事業で、断熱改修が対象です。外壁を塗り替えるだけでは使えません。

なお、このサイトは「南牧村の制度は実施されていません」とFAQで正しく書いています。見出しと中身が噛み合っていないだけです。

迷ったら村に電話してください

サイトごとの食い違いを、ご自分で調べて突き合わせる必要はありません。

移住・定住課 0274-87-2011

「住宅の外壁塗装に使える村の補助金はありますか」と聞けば、1分で答えが出ます。平日の9時から17時まで受け付けています。

空き家には解体と家財処分の補助があります

南牧村は空き家対策に力を入れている村です。ただし、改修ではなく解体と片付けが対象です。

空家等解体費補助金

補助率は解体工事費の2分の1以内、上限20万円です。着手前の申請が必要で、窓口は移住・定住課(0274-87-2011)です。

老朽化した空き家を解体する場合の制度です。塗装には使えません。

空き家家財道具等処分費補助金

補助率は処分費の2分の1以内、上限5万円。空き家バンクへの登録済み、または登録見込みであることが条件です。こちらも着手前の申請が必要で、窓口は同じ移住・定住課です。

空き家の家財道具を片付ける費用の補助です。こちらも塗装には使えません。

改修費の補助はありません

ここは正直にお伝えします。

南牧村には、空き家を改修するための補助金がありません。 解体する補助と、片付ける補助はあります。でも「直して住む」ための改修費補助がないのです。

隣の下仁田町には空き家等改修支援(2分の1・上限100万円)があります。片品村には空き家バンク等活用促進事業補助金(上限100万円、若年夫婦200万円)があります。南牧村にはこれに当たる制度がありません。

村の空家等対策計画を読むと、補助として挙げられているのは解体費と解体ローンの利子補給の「検討」だけです。計画書のなかに「塗装」という語は1つも出てきません。

空き家を買って直して住む予定の方は、改修費は自己負担になる前提で考えてください。

石垣の上に建つ家は足場代が変わります

ここから、南牧村という土地の話をします。

平らな敷地が少ない村です

南牧村は、村域のほとんどが山林です。平地がほとんどありません。

集落は谷筋に沿って、斜面を削り、石を積んで平らな場所を作り、その上に建っています。西上州の石積み文化と呼ばれるものです。見事な石垣の上に家が建っている風景は、この村の特徴です。

これが、外壁塗装の金額に直接効きます。

石垣に足場の基礎が取れません

足場を組むには、地面に足場の柱を立てる場所が必要です。平らな地面があれば、ベース板を置いて柱を立てるだけです。

石垣の際に建つ家では、これができません。

敷地の条件足場への影響
平らな敷地標準の組み方で済む
石垣の際に建っている柱を立てる場所が取れず、組み方を工夫する
片側が斜面面ごとに足場の高さが変わる
道路から高い位置にある搬入と組み上げに手間がかかる
隣家との間が極端に狭い単管での組み方になる

石垣の際では、足場を外へ張り出す形で組んだり、単管を使って高さを調整したりします。材料も手間も増えます。

面ごとに高さが違います

傾斜地に建つ家では、同じ建物でも面によって地面の高さが違います。

南面は1階の高さから足場を組めるのに、北面は3メートル下から組まなければならない。こういう家があります。

この場合、北面の足場だけ1層分多く必要になります。足場の段数が増えれば、材料も組む手間も増えます。

平らな敷地の家で足場代が15万円から25万円なら、傾斜地や石垣の上に建つ家では3万円から10万円上がることがあります。これは業者がごまかしているのではなく、実際に材料と手間が増えるからです。

道幅と小運搬

もう1つ、南牧村で効くのが道の幅です。

集落によっては、2トン車が入れない道があります。この場合、材料を手前で降ろして、人力で現場まで運ぶことになります。

搬入の条件見積書に出てくる項目
現場の前まで車が入る(項目なし)
手前で降ろして運ぶ小運搬費、人力運搬費
軽トラに積み替えて運ぶ小運搬費

この「小運搬費」は、南牧村では正当な費用です。 見積書に入っていても、水増しではありません。

逆に、現場を見ずに電話だけで見積もりを出す業者は、この費用を見込んでいません。工事が始まってから「道が狭いので追加です」と言われることになります。

だから外壁と屋根をまとめる価値が大きい

足場代が高くつく家ほど、2回払うのと1回で済ませるのとの差が開きます。

平らな敷地で足場代が20万円なら、分けると40万円。石垣の上の家で足場代が28万円なら、分けると56万円です。差が16万円から大きくなります。

屋根がまだ数年もつなら急ぐ必要はありませんが、同じ年数の雨風を受けてきた屋根は、だいたい外壁と同じ時期に寿命が来ます。診断のときに、屋根まで見てもらってください。

谷の向きで外壁の傷み方が変わります

南牧村では、お住まいの集落によって外壁の傷み方が違います。

日照時間が集落で違います

南牧村は谷が深い村です。標高は400メートルから800メートルほど、集落は谷筋に点在しています。

谷が深いと、山の陰になります。南向きの斜面にある集落と、北向きの斜面にある集落では、1日の日照時間がまったく違います。

立地日照外壁に起きること
南向きの斜面長い紫外線で色あせ、チョーキングが早い
谷底・北向きの斜面短い湿気が抜けず、苔・藻が出る
東西に伸びる谷面によって大きく差が出る同じ家で傷み方が分かれる

日の当たらない面は苔と藻が出ます

空気が動かず湿気がこもる場所では、壁に苔や藻がつきます。緑がかった汚れ、黒ずんだ汚れです。

谷底に近い家、北側の壁、山肌に近い家、木立に囲まれた家。南牧村ではこうした条件が揃いやすいのです。

苔は時間が経つと、根を塗膜のなかへ伸ばします。ここまで来ると洗うだけでは取れません。塗る前に薬剤で殺す工程を挟まないと、また同じ場所から生えてきます。

症状必要な処理
薄い緑の汚れ高圧洗浄で落ちる
黒ずんだ苔が広がっている薬剤による殺菌が必要
手で触るとざらつく塗膜が傷んでいる。下地処理が必要

見積書に「高圧洗浄」としか書いていない場合、苔の処理が入っているか確認してください。 入っていないと、塗ってから1年か2年で同じ場所に苔が戻ってきます。

乾燥に時間がかかります

日照の短い場所では、工期も伸びます。

塗料は塗ってから乾くまでに時間が必要です。日が当たらない面は乾きが遅くなります。しかも谷筋は朝に霧が出ることがあり、湿度が高い時間帯は塗れません。

日当たりがよく乾燥している現場なら標準的なペースで進みますが、日照が短くて朝に霧が出る現場では1日に進める量が減ります。

平野部なら8日で終わる工事が、10日や12日かかることがあります。

工期が延びることを嫌がらない業者を選んでください。 乾いていない面に次の層を乗せると、数年で剥がれます。急いで塗った壁は、もう一度足場を組むことになります。

遠方から親の家の塗装を手配する方へ

ここは、南牧村の記事として特に書いておきたいところです。

村外にお住まいのご家族から

南牧村は、日本でもっとも高齢化率が高い自治体として知られています。人口は1千人台です。

つまり、お住まいのご本人が高齢で、お子さん世代は村外に住んでいるというお宅が多くあります。

実際、ご相談をいただくのは「実家の外壁が気になるので」というお子さん世代からのことが少なくありません。高崎、前橋、東京、埼玉。そういう場所から、親の家の工事を手配する形です。

見積書を見るときに確認すること

遠方から手配する場合、現場を自分の目で見られません。だから見積書の読み方が大事になります。

確認する項目見るところ
塗装面積平方メートルで明記されているか
足場の種類と段数斜面地・石垣の割増が説明されているか
小運搬費道幅の条件が反映されているか
苔の処理高圧洗浄のほかに薬剤処理があるか
塗る回数下塗り・中塗り・上塗りの3回が入っているか
塗料の商品名と使用量具体的な商品名と缶数が書いてあるか

写真を送ってもらってください。 現場に行けないなら、業者に4面すべての写真と、傷んでいる箇所の寄りを撮ってもらいます。これを断る業者は避けたほうがいいです。

立ち会いなしで進められるか

工事そのものは、ご本人が家にいれば進みます。ただし、立ち会いが必要な場面が3つあります。

現地調査と見積もりのときは、ご本人かご家族のどちらかが同席してください。契約では契約者の署名が必要なので、誰が契約者になるかを先に決めておきます。完了確認は仕上がりを見る場面ですが、ここは写真でも代えられます。

契約者を誰にするかは、先に決めておいてください。 お子さん世代が費用を出す場合でも、家の所有者がご本人なら、契約と支払いの関係を整理しておく必要があります。

工事中の報告は、写真をその日のうちに送ってもらう形にすれば、遠方からでも進み具合が分かります。これも最初の打ち合わせで決めておいてください。

空き家になる前に手を入れるか

もう1つ、お伝えしておきたいことがあります。

南牧村には、解体の補助(上限20万円)と家財処分の補助(上限5万円)はありますが、改修の補助はありません。

ご本人がお住まいのうちに塗り替えておくと、家は長くもちます。空き家になってから何年か経つと、外壁から水が入り、下地が傷み、塗装では済まなくなります。そうなると、直すか解体するかの選択になります。

いま塗るか、将来どうするかを決めるか。この判断を先に延ばすほど、選べる道が狭くなります。

訪問営業が来たときにどうするか

高齢のご家族がお住まいの場合、ここは知っておいてください。

「近所で工事しているので足場代が浮きます」

これは昔からある営業の言い方です。

足場は家ごとに組みます。隣の家の足場をそのまま使えることはありません。「足場代が浮く」という話は成り立ちません。

近所で工事をしているのが本当だとしても、その足場をこちらに回せるわけではないのです。

「火災保険で無料になります」

これも慎重になってください。

火災保険は、台風や雪、雹、飛来物による損害は対象になることが多いです。でも年数が経って傷んだものは対象になりません。 チョーキング、色あせ、塗膜の寿命によるひび割れは、自然災害ではないからです。

年数による劣化を災害のせいにして申請すれば、それは保険金の不正請求です。しかも保険に申請を出すのは業者ではなく契約者本人なので、問われるのはご本人です。

災害による被害かどうかを決めるのは、保険会社が派遣する調査員です。業者の判断ではありません。

断り方と、相談先

訪問営業が来たときの対応を、ご家族で決めておいてください。

言われたこと対応
今日契約すれば割引その日に決めない。期限付きの値引きは断る理由になる
無料で点検します屋根に上がらせない。勝手に上がって傷をつける例がある
足場代が浮きます成り立たない話なので断る
保険で無料になります保険会社に自分で連絡する

「家族に相談してから返事します」と言って、その日は帰してください。 これだけで、ほとんどの強引な営業は止まります。

そして、おかしいと思ったら村の窓口に相談してください。消費生活の相談先を案内してもらえます。遠方のご家族の方は、ご本人に「その場で決めないで、必ず電話して」と伝えておいてください。 これがいちばん効きます。

総額を抑えるための優先順位

補助金がない前提で、どこにお金をかけるべきかをお伝えします。

外壁と屋根をまとめることが最優先

南牧村では、ここがいちばん効きます。

足場代は平らな敷地で15万円から25万円、石垣や斜面地では18万円から30万円ほどになります。これを1回で済ませるか2回払うかの差が、最大で30万円になります。

補助金がない村なので、ここを取り逃がすと取り返す手段がありません。屋根の状態がまだ良いなら無理にまとめる必要はありませんが、見てもらうときに屋根も必ず見てもらってください。

相見積もりは2社から3社

南牧村には塗装向けの補助金がないので、業者の所在地に縛りがありません。村内でも村外でも自由に選べます。

ただし、必ず現場を見てから見積もりを出す業者を選んでください。 石垣、傾斜、道幅。これらを見ずに出した見積書は、あとから追加が出ます。

電話やメールだけで「だいたい○○万円です」と言う業者は避けてください。南牧村では、現場を見ないと金額が出せません。

下地処理を削らない

ここは削ってはいけない部分です。

工程削ってよいか
高圧洗浄削れない
苔・藻の薬剤処理苔があれば削れない
ひび割れの補修削れない
シーリングの打ち替え切れていれば削れない
鉄部のケレンと錆止め錆があれば削れない
塗料のグレードここは落とせる

予算を抑える必要がある場合、塗料のグレードを1段下げるほうが、下地処理を省くより後悔が少ないです。

グレードを下げれば次の塗り替えが早く来ます。下地処理を省けば、数年で剥がれてやり直しになります。どちらが損かは明らかです。

塗料は、あと何年その家に住むかで選んでください。10年後のことが分からないなら、標準的なシリコン系で十分です。

よくあるご質問

本当に南牧村には何もないのですか

住宅の外壁塗装に使える村の補助金はありません。村のホームページ、ぐんま暮らしの令和8年4月時点の資料、群馬県住宅供給公社の一覧、村の空家等対策計画。この4つを確認した結果です。

定住促進奨励金の増改築・改修枠(20万円)だけが唯一の可能性ですが、「該当部分の延べ床面積33平方メートル以上」という条件があるため、塗装だけでは難しいと考えられます。

定住促進奨励金は結局使えるのですか

塗装だけでは難しいと見ています。ただし断定はしていません。

大規模な改修の一部として塗装費を工事費300万円に算入できるかは、村の判断です。移住・定住課(0274-87-2011)に「外壁塗装の費用は工事費に算入できますか」と聞いてください。

大きな改修を予定している方には、聞く価値があります。

長野県の南牧村の制度は使えませんか

使えません。長野県南牧村の住宅耐震改修事業補助金は、長野県南牧村に住宅を持つ方が対象です。

それに、この制度も対象経費は耐震補強工事費・設計費・補強計画費で、外壁塗装は対象外です。

村外の業者に頼んで大丈夫ですか

大丈夫です。南牧村には塗装向けの補助金がないので、業者の所在地を問う条件がありません。

ただし、現場を見てから見積もりを出す業者を選んでください。 南牧村は石垣、傾斜、道幅の条件が家ごとに違います。これを見ずに出した金額は、あとから変わります。

まとめ

結論をおさらい

項目内容
外壁塗装に使える村の補助金なし
定住促進奨励金(増改築・改修枠)20万円。ただし延床33平方メートル以上・工事費300万円以上
空家等解体費補助金解体費の2分の1・上限20万円
空き家家財道具等処分費補助金処分費の2分の1・上限5万円
空き家の改修費補助なし
「上限100万円」の耐震改修長野県南牧村の制度
窓口移住・定住課 0274-87-2011(平日9時〜17時)

南牧村で外壁塗装をするときに押さえること

1つ目は、現場を見た見積書をもらうことです。 石垣の際に建つ家、傾斜地の家、2トン車が入らない道の奥にある家。南牧村では家ごとに足場と搬入の条件が違います。電話だけで出た金額は、あとから必ず動きます。

2つ目は、外壁と屋根をまとめることです。 足場代が高くつく家ほど、1回で済ませる価値が大きくなります。最大で30万円の差になります。補助金がない村なので、ここを逃すと取り返せません。

3つ目は、苔の処理を確認することです。 谷が深く日照の短い集落では、北面に苔が出ます。高圧洗浄だけでは落ちません。薬剤での殺菌が見積書に入っているか見てください。

まずは北側の壁を見てください

今日できることがあります。

家の北側の壁を見てください。南牧村では、ここに先に答えが出ます。

緑や黒の汚れが広がっていませんか。手でさわると、ざらつきませんか。粉がつきませんか。

谷の陰になる面は、湿気が抜けません。目の高さの南面がきれいでも、北面は違う状態になっていることがあります。

ただ、その苔が高圧洗浄で落ちる段階なのか、薬剤が必要なのか、根が塗膜まで入っているのかは、触らないと分かりません。石垣の際に足場がどう組めるかも、現場を見ないと決まりません。

とはいえ、業者に連絡するのは気が重いと思います。一度呼んだら断りづらくなるんじゃないか。まだ何も決めていないのに話が進んでしまうんじゃないか。そう身構えてしまうのは、当然のことです。

うちには営業マンが1人もいません。伺うのは、実際に塗る職人です。その場で契約を迫ることはありません。

遠方のご家族からのご相談も受けています。写真を撮って送り、電話で状況をお伝えすることもできます。見たうえで「まだ塗らなくて大丈夫です」とお伝えして帰ることもあります。石垣の上でどう足場を組むか、苔がどこまで入っているか。現場に立ってはじめて分かることを、そのままお伝えするのが仕事です。

外壁診断もお見積りも無料です。

まずは、家を見せてください。判断は、そのあとで大丈夫です。

南牧村の外壁・屋根塗装はヤマトリフォームにお任せ!
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